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ウィザーズ八村塁のバスケW杯代表招集を阻む「3つの障壁」

6/27(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 NBAプレーヤーが、日本でベールを脱ぐ。

 日本協会は昨25日、W杯(8月31日開幕=中国)に向け、8月に強化試合を行うと発表。フリオ・ラマス・ヘッドコーチ(HC)の方針の下、8月12日のニュージーランド(世界ランキング38位)戦、同22日のアルゼンチン(同5位)戦など、いずれも強豪相手に4試合を行うほか、W杯出場国との練習試合を含めて最大で4試合実施する。

 先のNBAドラフトで日本人初の1巡目指名を受けた八村塁(21=ワシントン・ウィザーズ)、昨季、メンフィス・グリズリーズでプレーした渡辺雄太(24=顔写真)らのNBA組の出場も見込まれる。

 注目の八村の招集について日本協会の東野智弥技術委員長は、すでにウィザーズ関係者や代理人と調整しているとしながら「100%ではない」と言葉を濁した。

 NBAの各チームには所属選手が五輪、W杯のナショナルチームに招集された場合、拒否する権利はない。所属チームよりもナショナルチームの活動が優先される。八村の代表入りに何ら支障はないものの、長期間にわたって拘束できない。

 NBAには選手が、各国代表として活動する際の「28日ルール」といわれる規定がある。

 大会期間を除き、事前合宿には28日間しか参加できない(練習休養日を除く)。

 さらに、毎年8月上旬には「ルーキー・トランジション・プログラム」といわれる新人研修会が行われ、八村らのルーキーは出席を義務付けられている。3日間にわたって行われる研修会はハードな上に内容も濃い。NBAのOBによるプロアスリートとしての心得にはじまり、専門家を招いて禁止薬物や資産運用まで多岐にわたり、朝から晩まで座学が続く。NBAでは今年の新人研修会の日程を明らかにしていないものの、例年通りのスケジュールなら、7月20日からの主力中心の代表合宿には初日から参加できず、チームへの合流は大幅に遅れることになる。

 ウィザーズのチーム事情も八村の妨げになりそうだ。八村指名を決めたトミー・シェパード氏は暫定GMの立場で、7月には新GMが就任する見込み。ナショナルチーム代表への派遣は拒めないとはいえ、新たな編成責任者の方針次第では八村のコンディションを考慮して、強化試合出場は限定される可能性もある。

 W杯出場について八村は「そのためにやっている。僕は母国のためにやっている」と話しているが、豪快なダンクシュートはW杯本番までお預けか。

■サマーリーグに向けキャンプイン

 その八村は25日(日本時間26日)、本拠地ワシントンでの若手主体のミニキャンプで始動。7月6日開幕のサマーリーグ(ネバダ州ラスベガス)に向けて27日まで調整する。チーム内からも、ドラ1ルーキーへの期待が高まるばかり。

 同日に行われたNBAアウォーズ(表彰式)に出席した主力メンバーの一人であるSGブラッドリー・ビール(25)は「彼はモンスターだ。順調にいけば、インパクトを与える存在になるだろう」と話した。

最終更新:6/27(木) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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