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井上尚弥に上から目線で「挑戦状」のWBO王者テテ それでも井上の勝利が動かない理由

6/27(木) 18:14配信

J-CASTニュース

 ボクシングのWBA、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26)=大橋=が、米国で最も権威のあるボクシング誌「ザ・リング」の最新号で表紙を飾る。「ザ・リング」公式ツイッターが発表(2019年6月25日)したもので、今年2月号で日本人として初めて同誌の表紙を飾って以来、2度目の「栄誉」となる。階級を超えて世界的評価を受ける井上との対戦を望むボクサーは多く、WBO同級王者ゾラニ・テテ(31)=南アフリカ=、元WBC同級王者ルイス・ネリ(24)=メキシコ=らが対戦を熱望している。

 井上はワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝戦でWBA世界バンタム級スーパー王者ノニト・ドネア(36)=フィリピン=との対戦を控えており、まずはこの試合に集中したいところだ。その一方で、ドネアとのWBSS準決勝戦を肩の負傷により欠場したテテは5月に「(WBSSバンタム級王者は)すべてのベルトを手にするために自分とWBC王者と対決しなければいけない」と上から目線で対戦を要求しており、将来的な王座統一戦に期待がかかる。

 テテの強気コメントの根拠は不明だが、米メディアの報道によると、すでに肩の負傷は回復し練習を再開しており、今秋にも復帰する見込みだという。テテといえば世界戦最速KO男として知られる。2017年11月に行われたWBO世界バンタム級タイトルマッチで史上最速の11秒KO勝利を収めている。日本のリングにも上がったことがあるテテだが、その実力は果たして井上を上回るものなのだろうか。

■ツボにはまった時の一発は要警戒

 テテはIBF世界スーパーフライ級王座とWBO世界バンタム級王座を獲得し、世界王座を2階級で制覇している。身長174.5センチ、183センチのリーチはバンタム級の選手として恵まれた体格である。28勝のうち21のKOを誇るハードパンチャーで、サウスポースタイルから放たれる左ストレート、フックを主武器としている。その強打の一方で、試合でダウンを喫した経験を持ち、必ずしも打たれ強くはない。

 井上とテテの王座統一戦は、WBSS決勝戦で井上がドネアに勝利することが大前提となるが、対戦するとなると結果はどうなるだろうか。総合力上回る井上の勝利は動かないだろう。井上はサウスポーを苦にしておらず、これまでもオマール・ナルバエス(アルゼンチン)やフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)ら世界の強豪サウスポーをキャンバスに沈めている。

 テテのボクシングスタイルの特徴は、体格を生かした懐の深さだ。足の幅を肩幅よりも広めにとり、183センチのリーチのアドバンテージを利用する形で遠目から左を放つ。右のジャブはけん制気味に使うものと、右足を踏み込みながら右ストレート気味に放つものと使い分け、攻勢に出る時には右足を踏み込んだジャブから左、そしてアッパーのコンビネーションを繰り出す。攻撃力だけをみれば、恵まれた体格を十分に生かしたスタイルで、しかもサウスポーということもありツボにはまった時の一発は要警戒だろう。

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最終更新:6/27(木) 21:50
J-CASTニュース

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