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エクアドル戦で大フカシのFW上田に「右45度からのシュート」の極意を伝授しよう

6/27(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

釜本邦茂【ズバッと言わせてもらう!】

 コパ・アメリカに参加した日本代表は、初招集の若手が過半数を占めた。それでも選手たちは、各人の持ち味を発揮してくれたと思う。しかし、日の丸を着けてブラジルくんだりまで出掛けながら、1分け2敗と勝ち星なしに終わったことは、厳しい声にさらされてしかるべきだと思う。

 当コラムで何度も繰り返してきたが――。

 昔と比べてシュートチャンスは増えた。しかしゴールが少な過ぎる。

 日本サッカーの習い性ともいえる決定力不足を改善しない限り、日本代表は「健闘はしたが、点が取れなくて勝てなかった」を延々と繰り返すことになる。法政大のFW上田の試合終盤の決定機について触れたい。

 MF久保のスルーパスを受けたFW前田のシュートは相手GKの正面に飛び、ブロックされたボールがペナルティーエリア内の右に転がった。そこに上田がいた。周囲に相手選手はいない。どフリーの状態だった。

■エクアドル戦で上田が大フカシ

 上田の右足から放たれたシュートは、クロスバーのはるか上を飛んで行った。大フカシとなったシュート地点は、相手ゴールの「右45度」。私が現役時代に最も得意としたエリアである。

 上田は、軸足も体もゴールに正対するような体勢で右足を振った。上半身は、ほぼ直立だった。

 もし私が、あの地点に立っていたら――。

 まずはGKの立ち位置を確認し、(今回の局面では)右側のニアサイドが狭かったので左のサイドネットを狙う。その方向に軸足を向けてグッと踏ん張ったら、上半身は逆方向のやや右側に向けて右足を振りかぶる。

 そして狙ったコースに上半身を戻していくイメージで力強く振り抜く。

 その時、上半身は直立させたり、踏ん反り返ってはいけない。踏み込みを深くして上半身をやや前傾させ、ボールが浮き上がるのを抑えるのだ。

 早大時代、その右45度のところでパスを蹴ってもらい、前にボールを出してシュートという練習を飽きることなく繰り返した。シュートは(ニアの)右ポストとGKの間にドカンと蹴り込んでいくか、左サイドネットに向けてピシッと突き刺すか、GKやDFの位置を見て瞬時に判断する。

 枠内シュートを打つのに大事なのは<コントロール>だ。次に軸足の位置や体の向きなど<体全体のバランス>である。

 ペナルティーエリア内には人が多い。蹴り足のスイングを小さく、鋭くすることも心掛けた。

 サッカーがどんなに戦術的に洗練されても、どんなにテクニックが向上しても<日々の鍛錬>は絶対に必要だ。そのひとつが、シュート練習だと思う。日本人ストライカーは日夜、研さんを積んでほしい。期待している。

(釜本邦茂/日本サッカー協会顧問)

最終更新:6/27(木) 9:26
日刊ゲンダイDIGITAL

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