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アストンマーティンが描く「電動車の未来」…イベントを開催、2台のEVを出展

6/27(木) 18:30配信

レスポンス

アストンマーティン(Aston Martin)は6月26~27日、「電動車の未来」と題して、電動車に特化したイベントを英国ロンドンで初開催し、『ラゴンダ・ビジョン・コンセプト』と『ラピードE』の2台のEVを出展して、今後の電動化へのビジョンを示した。

画像:アストンマーティン初の電動車に特化したイベント「電動車の未来」

「ラゴンダ」は1898年、英国に設立された名門高級車メーカーだ。1909年から生産を開始し、1935年のルマン24時間耐久レースでは、『M45』の軽量バージョンで優勝を果たすなど、モータースポーツでも活躍した。しかし、第2次世界大戦終了後の1947年、アストンマーティンとともにトラクターメーカーを経営するデビッド・ブラウン氏に買収され、ブラウン社の傘下に入った。

その後、1961年にアストンマーティンの4ドアバージョンとして、『DB4』をベースにした『ラゴンダ・ラピード』が登場した。しかし、わずか4年で生産中止に追い込まれる。そして1974年、今度は『DBS』をベースに開発した『ラゴンダ』として再び復活した。いつしかアストンマーティンの4ドアとは、ラゴンダを指すようになった。

◆ラゴンダ・ビジョン・コンセプトは2021年から生産予定のEV

ラゴンダ・ビジョン・コンセプトは、2021年から生産を開始する予定のラゴンダブランドの新型EVを示唆したコンセプトカーだ。ラゴンダは世界初のゼロエミッションの高級ブランドを目指しており、ラゴンダ・ビジョン・コンセプトの市販化で、その目標達成の第一歩とする。

ラゴンダ・ビジョン・コンセプトでは、EVパワートレインのバッテリーを、すべて床下にレイアウトした。そのおかげで、ボンネットを持たない大胆なデザインが可能に。4シーターのインテリアには、カーボンファイバーやセラミックなどの素材を使用し、その一方で、シルクや羊毛などの素材も用いられている。

EVパワートレインには、強力なソリッドステートバッテリーを採用した。1回の充電で、最大およそ645kmの航続を可能にする。モーターのパワーが4輪に送られる4WDとなる。

◆ラピードEは4ドアEVスポーツカー

ラピードEは、アストンマーティンの4ドアスポーツカー、『ラピード』をベースに、EVパワートレインを搭載したモデルだ。EVパワートレインは、英国のウイリアムズと共同開発した。モーターは車両の後部に2個搭載され、LSDを介して後輪を駆動する。モーターは合計で最大出力612ps、最大トルク96.8kgmを引き出す。

パワフルなモーターは、0~100km/h加速4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを実現する。80~112km/hの中間加速は1.5秒。アストンマーティンによると、バッテリーやモーターの性能を低下させることなく、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを全開走行で1周することもできるという。

◆1回の充電での航続は最大322km

バッテリーは、蓄電容量が65kWhと大容量だ。このバッテリーパックは、ラピードの6.0リッターV12エンジン、ギアボックス、燃料タンクが配置されていた場所に搭載された。1回の充電での航続はWLTPモードでおよそ322kmの性能を備える。

充電は電圧400ボルト、出力50kWの場合、1時間の充電でおよそ300kmの航続に必要なバッテリーを充電可能。さらに、ラピードEのバッテリーは800ボルトの電圧にも対応しており、出力100kW以上の場合、1時間の充電でおよそ500kmの航続に必要なバッテリーを充電できる。外出先で充電する場合に備えて、およそ3時間でバッテリーを充電できるハイパワーAC充電器も搭載している。

ラピードEには、3つのドライビングモードとして、「GT」、「スポーツ」、「スポーツ+」を用意する。スプリングとダンパーの設定を見直すことにより、ガソリンエンジンを搭載した『ラピードAMR』と同等のハンドリング特性を実現した、としている。

《レスポンス 森脇稔》

最終更新:6/27(木) 19:43
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