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雨の日に便利な「防水スプレー」 吸引すると肺を損傷の恐れ 相談件数が急増中

6/28(金) 11:10配信

中京テレビNEWS

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 梅雨のこの時季に重宝する「防水スプレー」。使い方を誤ると、怖い事態を招きかねないそうです。

 名古屋市中村区にある「東急ハンズ名古屋店」。その一角にあったのは、20種類以上の防水スプレーです。

「雨が降る予報が多くなったときは(防水スプレーは)よく売れる。年齢層は幅広く、親が(子どもの)レインコートにかけたりするために買っていくことが多い」(東急ハンズ名古屋店 石沢卓也さん)

 この時季の防水スプレーの売り上げは、普段と比べて5割ほど多くなるといいます。

 驚きの進化をみせる、防水スプレー。しかし、間違った使い方をすると、命にかかわる事態に陥ってしまうケースも…。

 公益財団法人日本中毒情報センターの調査によると…

「玄関でブーツの手入れのために皮革用の防水スプレーを1本使用した。1時間経ってから息苦しさが出現した」(40代女性)
「締め切った車庫の中で、スキーウエアに防水スプレーを使用した。新品を2缶使い切り、息苦しくなった」(40代男性)

 それは、誤って防水スプレーを吸い込んでしまう事故。約30年前には、こんなことも…。

「(国の報告では)玄関先で自分が着ている服にこのようにコーティングして全部吸ってしまって、もともと肺に疾病のある方で呼吸できなくなり亡くなったと聞いた」(フロロテクノロジー 伊藤隆彦社長)

 防水スプレーを吸い込むと、体の中でどんなことが起きるのでしょうか。

 名古屋市名東区で内科疾患・呼吸器疾患などの診療を行う「けやき内科」の加藤院長に話を聞きました。

「肺の組織そのものが傷を負ってしまう、損傷してしまう。酸素と二酸化炭素を交換するのが肺の働きだが、(防水スプレーを吸い込むと)酸素と二酸化炭素の交換がうまくができなくなってしまう」(けやき内科 加藤景介院長)

 公益財団法人日本中毒情報センターの調査によると、防水スプレーを吸い込んだとの相談件数は、スキーブームで過熱した90年代前半にスキーウエアなどへの使用でいったんピークを迎えました。

 しかし、最近はまた増加傾向にあるということで、年間を通して事故が発生しています。

 実は、事故を防ぐためにスプレー缶には、「吸い込むと有害・必ず屋外で使用」といった注意書きの文字が書かれています。

 なぜ事故は増えているのか?こんな指摘も…。

「個人の勝手な推測ですが、消費者が表示に慣れて、ちゃんと読まずに使ってしまい、事故が起こると思う」(フロロテクノロジー 伊藤隆彦社長)

 雨の日に便利な防水スプレー。活躍する季節はまだしばらく続きますが、安全のために注意書きをしっかりと読み、正しく使う事が必要です。

中京テレビNEWS

最終更新:6/28(金) 11:10
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