ここから本文です

10代で芸人、20代で留学、30代でフィンランドに移住した日本女性の不思議な縁

6/28(金) 20:40配信

Hint-Pot

 フィンランドの首都ヘルシンキに住む日本人女性minoriさん。彼女は不思議な縁に導かれ、現在はフィンランド人の夫ベンヤミンさんとふたり暮らしをしている。シェフとして生計を立てる一方、翻訳家、ライターとしても活躍。日々、感じたことを真正面から綴るツイッターのフォロワー数は約1万5000人おり、実生活でも友人がとても多いようだ。人を惹きつけてやまないminoriさんの魅力とは。

【写真】フィンランドの豊かな森から minoriさんお手製お花のライラックで作ったジャムと猫

 ◇ ◇ ◇

両親の影響で海外に触れる機会が多かった幼少期

 minoriさんは、異色の経歴の持ち主。高校生のときにお笑い芸人としてデビューをしたり、大学院卒業後には外資系の広告代理店やフィンランド関連企業などを経て、現在ではフィンランドでシェフとして働いている。

 minoriさんとフィンランドの最初の出会いは、9歳のころだったそうだ。朝起きたら、泥酔から醒めた、サンタクロースのような風貌のフィンランド人がいたのだという。実はその人は父の親友で、著名な詩人。知的で哲学的なほんわかした人で、またその妻も芸術家の素晴らしい夫婦だったのだという。

 当時は恥ずかしがり屋で、控え目だったいうminoriさんもすぐにその夫妻のとりこになったそうだ。

「ご夫婦との家族ぐるみの交流が続き、子どもの頃からムーミンやサルミアッキ、アラビアの食器やキシリトールに囲まれて育ち、フィンランドは身近なものでした。でもそのころは、まさか将来フィンランドに住むようになるとは思っていませんでしたね」

 幼いころはひとりで過ごすことも多く、映画の「アメリ」のようにひとり、妄想の世界に浸ることが多かったそうだ。そのころからずっと日記を書いていたそうで、一日に10~20ページ書く日もあったとか。現在もツイッターやnoteにたくさんの投稿をしているminoriさんの習慣は、このころがルーツなのかもしれない。

フェミニズムに目覚めた大学時代 海外留学も頻繁に

 高校時代にオーディションに合格し、プロの芸人になるなど奇特な経験をしているminoriさんだが、国際基督大学(ICU)に合格。そこでフランス語にハマり、アルバイトで貯めたお金で何度か留学をしたそうだ。

 そしてminoriさんはICU在学中、本当にやりたいことを見つける。それが「フェミニズム」だった。その後、「フェミニズム」を学ぶために、お茶の水女子大学の大学院に進学。そして、再びフランスへ留学した。

「フェミニズムについて学び始めて、最初の1、2年は辛かったです。知識がまばらだったこともあり、知れば知るほど怒りが止まらないという感覚。けど、大学院生になり学び始めたころから数えて5、6年経ったころから、体系的に理解できるようになり、学んでいてよかったと思うようになりました」

「偏見を持たず世界を見られるようになり、感覚が国際的な基準に近づいたのは、のちのちとても役に立ちましたね。インターナショナルな人と話すときに知識があるので、対等に議論ができますし、ポリティカル・コレクトネス(差別や偏見が含まれていない言葉や用語)がある状態で話しているので、友達ができやすいと思います。いまは、ほとんどの友達が外国人です」

「意見をはっきり言うので、日本の男性には怖がられることもありますね。ツイッターでも投稿したことがあるのですが、日本は“気が強い”と女性にいうのは悪口になりますよね。でも、海外では誉め言葉。自分の意見を持っていたり、強い意志を持つ人は頑固でない限り、性別に関係なしに素晴らしい特質として見なされます。また、例えば、“美人なのに性格悪くない?”って言われたとしたら、“見た目と性格は全然別物でしょ?”とはっきり言いますね」

 語学を学ぶと同時に、国際的な考え方を身に着けていったminoriさんは、ますます海外生活を希望するようになっていったようだ。

1/2ページ

最終更新:7/1(月) 15:59
Hint-Pot

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事