ここから本文です

男子大学生のシッターに、週1の子育てと家事を頼んだ。そうしたら人生が変わった

6/28(金) 15:36配信

ハフポスト日本版

人生の選択肢に不正解はない。「仕事と子育ての両立」で悩んでいた私にそう教えてくれたのは、ある男子大学生だった。

記者として働きながら2人の子どもを育てている筆者。夫の仕事も忙しく、仕事も子育ても中途半端な自分に罪悪感を抱えることも少なくない。

だが、男子大学生にシッターとして週に1日子育てと家事を頼むようになり、考え方が変わった。男子大学生と私たち家族の交流を紹介する。(中村かさね/ハフポスト日本版)

「両立」って、誰のものだろう。

「仕事と子育ての両立」は、数年前までの私にとって、最大のテーマだった。

仕事を終えて保育園に直行しても午後7時過ぎ。必死で走って迎えに行ったのに、保育園から「帰りたくない」と泣きわめく息子。

後から“お迎え”のお友だちにも次々と抜かれていく。保育園の入り口にしゃがみ込んで意地を張る息子を無理に自転車に乗せることもできず(暴れて危ないので…)、途方に暮れた。

「先生たちが帰って保育園が真っ暗になると、“カッパおやじ”が来ちゃうよ」

「早く帰らないと、ここは鬼が通る道になるんだよ」

20分くらい延々と説得する合間には、時折こんな脅しも混ぜた。

少しでも私の苦労を味わってもらいたいと、まだまだ仕事中の夫に息子を説得するよう電話で訴えたこともあった。



「おかあさん」よりも先に「しぇんしぇ」を口にした。

お迎えに行っても喜んでくれない。

言葉で説得すべき時に、禁じ手の「鬼」で脅してしまう。

午後9時を過ぎても子どもを寝かせられない。



こんなことに、いちいち「母親失格」かも…と自分で自分を責めた。

何より、この罪悪感を子育てのパートナーであるはずの夫と分かち合えないことが辛かった。



ーーーなんてのは、もう5年以上前の話だ。



小学生になった息子にとって、初めての言葉が「しぇんしぇ」だった、保育園に迎えに行くと帰りたくないと泣いた、というのはもはやネタの一つ。

夫とは話合い(ケンカともいう)を重ね、次男の出産時には3週間の育休を取ってもらった。

以来、家事も育児も夫婦間の分担はハーフハーフに。

長男の夕食に「隠し味は塩」といって平然と白米だけを出していた彼は、今では子どもたちに「何を食べたい?」と聞いてから調理する術を身につけた。

もちろん、私自身も母親として図太くなったのだろう。

子育てや家事を、家族以外の誰かに任せることにためらいがなくなった。

子どもも大事だけれど、同じくらいに仕事も好き。

そんな風に思ってしまう自分を許せるようになった。

週に1度はベビーシッターサービスも利用した。必要なら病児保育も。

「両立」で悩む頻度は激減した。少なくとも、「両立」は母親である私1人が抱えるものではなくなった。

1/3ページ

最終更新:6/28(金) 16:52
ハフポスト日本版

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事