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6.30アイスリボン、“女王”雪妃の独走をテキーラ沙弥は止められるか!? そのとき取締役・藤本はどう動く?

6/29(土) 9:02配信

AbemaTIMES

 2019年上半期、人気女子プロレス団体アイスリボンはICE×∞王者の雪妃真矢が引っ張ってきた。昨年9月の横浜文化体育館大会では取締役選手代表・藤本つかさに挑戦して敗北。しかし大晦日の後楽園大会で“藤本超え”を果たし、ベルトを巻いた。

 今年に入ると、防衛を重ねながら世羅りさとタッグ王座奪還にも成功して2冠、さらにトライアングルリボン王座も獲得し、アイスリボン3冠=団体内王座独占という快挙も。デビュー5年目でキャリア最初のピークを迎えていると言っていいだろう。

 プロレス入りする前は銀行員。バックボーンとなるスポーツ・格闘技歴を持たないからこそ、多様な選手が集まる“アイスリボンらしい”王者だと言える。チャンピオンになって真っ先に意識したのが後輩たち。自分をターゲットにすることでタイトル戦線が活性化し、キャリアの浅い選手たちの発奮材料になればと考えている。ただし、タイトルを争うからには厳しさも見せる。5月の大阪大会、ジュリアとの2度目の防衛戦は意地むき出しの激闘となった。

 6月30日の川口大会では、ジュリアと同じく後輩であるテキーラ沙弥とのタイトルマッチが決まった。沙弥はテキーラソムリエの資格を持ち、30歳を過ぎてレスラーデビュー。アイスリボン道場近くでバーを開いたことでも話題になった。いわゆる“異色の経歴”の選手だが、やはりそれが現代的で“アイスリボンらしい”とも言える。

 沙弥にとってはこれまでのキャリアで最も重要な大一番。試合に向け「私はコンプレックスだらけの人間で美人が嫌い。その美しい顔を苦痛に歪ませる」とチャンピオンを挑発した。以前、雪妃に「沙弥の顔見てるとボコボコにしたくなる」と言われたことも忘れていないという。

 しかし雪妃は「それが沙弥と闘いたい理由だと思われてるなら寂しい」。美人が嫌いという言葉には「美人は消耗品だからほっときゃ朽ちる。今やる理由って他にあるんじゃないの?」と突き返した。

 この辺りのやりとりは、王座戦の経験値の違いが出たということだろう。雪妃は単に敵意を見せるだけでなく、より深い意味をファンに提示しようとしている。その貫禄や怖さも含めた“女王”ぶりはさすが。この一戦もまた、すべての感情をファンの前でさらけ出すアイスリボンスタイル、型通りの挑発や舌戦では収まらないものになった。
 
 沙弥は沙弥で、若手イベント「P's Party」のプロデュースを担当しており、自分にしかないキャリアを重ねているのは間違いない。今のテキーラ沙弥、そのありのままをぶつける闘いをファンは望んでいるはずだ。

 この上半期最後の試合は、下半期の流れを読む上でも大事になってくる。気になるのは藤本の動きだ。6月22日に行なわれた、雪妃vs沙弥vs藤本。この試合に急遽、ベルトがかけられることになり、藤本が雪妃をフォールしてトライアングル王者となった。

 “3冠”から陥落した雪妃。沙弥は完璧な王者にほころびができたとチャンスを感じているようだ。まんまと王座に就いた藤本は、ベルトが似合うようになった雪妃からベルトを剥がしていきたいと“黒つっか”ぶりを見せる。さらに下半期に向け「また藤本か~」をテーマに掲げた藤本。観客に「またか」と思われるくらいベルトを奪いまくり、トップに君臨してやろうと狙っている。

 9月14日には、昨年に続き横浜文化体育館でのビッグマッチも開催される。そこで見られるのは新たな光景か、それとも「また藤本か」。6.30川口から、選手たちの野望はさらに加速していくことになる。
文・橋本宗洋

最終更新:6/29(土) 9:02
AbemaTIMES

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