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【速レポ】<京都大作戦2019>Dragon Ash「泥だらけのTシャツ、かっこいいぞ」

6/30(日) 23:22配信

BARKS

Dragon Ashは、dustboxとともにこの<京都大作戦>にずっと出演してきたアーティストだ。10-FEETとの長い親交があるのはもちろん、彼らがどんな思いで<京都大作戦>というフェスを作り上げてきたかを肌で感じ、間近で見ながら、毎回の出演でその思いに応えるパフォーマンスをしてきた。そのDragon Ashが今回の1曲目として選んだのは「Viva la revolution」だ。

◆Dragon Ash画像

この曲が演奏されるのは何も珍しいことではないし、意味あることと思うのは深読みかもしれないが、それでも今回ここに1曲目として鳴らした「Viva la revolution」は、不屈の精神でこの場所を作り上げてきた10-FEETとこの<京都大作戦>のために贈ったアンセムだと感じた。

朝から雨にも降られ泥だらけになって、疲れも出はじめた夕方の時刻に寄り添う心地よいチルアウト感のあるビートに、Kj(Vo、G)はリズミカルに言葉をのせて歌いだす。徐々に観客のシンガロングが重なっていくなか、元の歌詞から「“大作戦はお前の時代” 駆け抜けるこの時代」と替え熱を込めて歌うと、観客から歓喜の声がわいて、源氏ノ舞台の空気は熱く、今日1日の泣き笑いの感情をより濃密にしていった。1曲目にして早くもクライマックス感があるが、Dragon Ashのライブはドラマティックに浸るだけでは終わらない。

続く「Mix It Up」からはド派手にミクスチャー・サウンドをぶちかまして、Kjは観客をアジテートしていく。フィジカルにダイレクトに訴える桜井誠(Dr)のドラム、BOTS(Dj)はテンションの上がる燃料を曲にぶち込んでいき、ATSUSHIとDRI-Vのダンサーが“京都大作戦”と書かれたフラッグを手に華麗に舞うと、KenKen(B)は長い髪を揺らしてそのベースでバケモノ的な咆哮を轟かせる。豪快なサウンドに思い切りジャンプし、暴れまわる観客に、「大作戦らしくなってきたじゃねえか」(Kj)といい、続けざまに「ROCKET DIVE」で、「と、び、は、ね、ろ!」(Kj)と叫ぶとジャンプとともに泥までも飛び跳ねる。それでもまだ序の口だろうとばかりに、KenKenの高速スラップが凄まじい「The Live」で観客をカオスのど真ん中に突き落とす。アンビバレンツな展開の連続で、音楽的遊びがわんさか詰まったこの曲で、観客は叫び、コブシを上げ、ヘッドバングし、暴れまわった。

穏やかで美しいギターの旋律のなか、Kjは、泥にまみれ、それでも笑顔で遊ぶ観客の姿や、その空間を見ながら語る。

「去年、中止が決まった後に、TAKUMAとこういっちゃん(KOUICHI)とSiMのMAHの4人で、こういっちゃんの運転で、わずかなスタッフしか人のいない、泥だらけの太陽が丘にきたんだ。フェンスの外には、入れないとわかっていても1年間この日を楽しみにしていたお客さんが来ていた。その人たちが今年のチケットをちゃんと買えたかわからないし、その人たちに俺たちの気持ちとか思いが届くかわからないけど、……NAOKIなんてさ、自分たちはひとつも悪くないしいちばん悲しいのは自分たちなのに、お客さんに話しかけれるたびに「ごめんね、ごめんね」って言ってて。いつも酔っ払ってゆでダコみたいになってるやつが、本気で人の目を見て悪くないことをあやまっている姿を見て、バンドマンにできるのはひとつだけ…“お金を払って見にきてくれた人の前に、誠心誠意立つことだ”と思った。俺たちバンドマンの2年分の思いに付き合ってくれよ」。

そして、「もうそこには…嗚呼」と歌いはじめる。そして「お前の番だよ、せーの」と観客に語りかけ、10-FEETの「ヒトリセカイ」の「明日にはもうそこには もうそこには…/明日にはもうこのセカイは もうこのセカイは…」のフレーズをともにシンガロングした。

ライブには、この日この時でしか体験できないマジックがあることを告げるように聞こえ、今日という日の気高い美しさを感じると同時に、儚さに切なくもなる。いろんな思いが混じって、泣けてくる瞬間だった。そこからつないだ、音楽、ロックミュージックが持つパワー、突き動かすエモーションをシンガロングする「Jump」は、より強力なアンセムとして観客の胸に刻まれただろう。

「あと1曲で終わります。10-FEETの最後の曲の、最後の一音が鳴り終わるまで、みんな泥だらけで、ニコニコで、胸はって、素敵な1日を」(Kj)と言って、最後は「Fantasista」でさらに観客の大きな歌声を指揮していく。TAKUMA、KOUICHIも出てきて、フラッグを振ったり、ダンサーを真似て踊ったりとにぎやかな舞台の上はファンタジスタだらけだ。彼らの姿に跳ね回る観客に、Kjは「泥だらけのTシャツ、かっこいいぞ」と楽しそうに言った。今日の泥んこは、ライブの勲章だ。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/みやざきまゆみ

【Dragon Ash セットリスト】
1.Viva la revolution
2.Mix it Up
3.ROCKET DIVE
4.The Live
5.Jump
6.Fantasista

■<京都大作戦2019 -倍返しです!喰らいな祭->
6月29日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
6月30日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月06日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月07日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定

最終更新:6/30(日) 23:22
BARKS

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