ここから本文です

トヨタ「スープラ」がBMWをパートナーに選んだ理由

6/30(日) 7:00配信

&GP

17年ぶりの復活が話題となっているトヨタ「スープラ」。

新型スープラに関しては、すでにサーキットで体験したプロトタイプの試乗レポートなどをお届けしているが、先日ようやく、公道で市販モデルをドライブすることができた。今回は新型スープラの旗艦グレードであり、同車のDNAである直列6気筒ターボを搭載する仕様「RZ」の印象を中心に、一般公道でのドライブで感じた新型スープラの魅力についてお伝えしたい。

【もっと写真を見る】

スポーツカーを取り巻く環境はまさに“逆風”

本題に入る前に、まずは昨今のスポーツカーを取り巻く環境と、自動車メーカーのスポーツカービジネスについて触れておきたい。それらを知っておくと、新型スープラ誕生の背景がよく分かるはずだ。

結論からいえば、今やスポーツカービジネスは、非常に厳しい状態といわざるを得ない。安全や環境(燃費)に関する規制は年々厳しくなっていて、それらはスポーツカーを手掛けるに当たって各社の大きなハードルとなり、その分、開発コストも上昇してしまう。

もちろん、安全性能や環境性能に優れることは正義だが、例えば、安全性能を向上させるにはデザインに制約が生じるだけでなく、スポーツカーにとって好ましくない、車体の重量増も招いてしまう。

一方、スポーツカーにおいて刺激的なエンジンは重要なエレメントだが、環境規制のために省燃費を追求すると、エンジンの牙が抜かれてしまう。その上、最近は特に、ヨーロッパにおいて走行時に生じる音の規制も厳しくなっていて、スポーツカーであっても“音”を楽しめない状況になりつつある。

こうしたことからも明らかなように、今という時代は、スポーツカーを開発・生産するのが難しい社会であり、それでも世に出そうとするならば、課題解決のために膨大な開発コストを必要とするのである。

さらに厳しいのは、ここへ来て世界的にスポーツカー離れが進んでいること。販売台数が激減し、苦労して開発してもビジネス的に成功しないリスクが高まっている。そのため自動車メーカーは、スポーツカー開発を敬遠。メルセデス・ベンツ「SLC(前身は「SLK」)」やアウディ「TTクーペ/ロードスター」といったよく知られたスポーツカーも、現行モデルを最後に(一旦)生産中止となる模様だ。

1/5ページ

最終更新:6/30(日) 7:00
&GP

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事