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“成長”を煽る人に負けるな。転職や就活で「成長できる環境」を求めてはいけない理由

6/30(日) 12:01配信

新R25

「成長を求めない人ほど、市場価値は高まる」

日本最大級のプログラミングスクール「TECH::CAMP」を運営する株式会社divの代表、真子就有(まこ・ゆきなり)さんはそう断言します。

会社選びの軸として「成長できる環境」が第一に掲げられがちな今、真子さんはなぜそのような主張をするのでしょうか。

その背景には、多くの人が勘違いしている「ビジネスの本質」がありました。

なぜ成長を求めてはいけないのか

まず、なぜ成長を求めてはいけないのか。

結論から言うと、幸せに働くことから遠ざかってしまうからです。

先に、誤解のないように言っておくと、成長すること自体がダメだと言ってるわけではありません。

むしろ、まったく成長しない人生はとても窮屈で退屈です。

僕たちは、かけ算もできなかったころから新しいことを学んでいってここまで来たわけです。

日々何かを学習していくってことは、人間の本能だと思います。

私が今回言いたいことは「成長にとらわれすぎるといいことはない」ということなんです。

■人の仕事観は3つに分けられる

イェール大学、エイミー准教授の研究結果によると、人の仕事のとらえかたには、「ジョブ」「キャリア」「コーリング」の3つのカテゴリーがあるそうです。

まず、「ジョブ」とは何か。

「ジョブ」に属する人の仕事の動機は、報酬です。

よりよい報酬があれば、すぐに転職してしまいます。

続いては、「キャリア」。

「キャリア」に属する人の仕事の動機は、経歴や自分が向上しているという実感です。

こういった人たちは、目の前の仕事を常に自分の将来のための踏み台だと思っています。

これがまさに成長にとらわれてしまっている人です。

最後に、「コーリング」。

「コーリング」に属する人の仕事の動機は、社会の役に立っている、自分の仕事には意義があるという実感です。

目の前の自分の仕事に取り組むこと。これ自体に価値を感じているわけです。

この3つのカテゴリーの中で、最も幸福度が高く、集中力高く仕事に取り組めている人は、「コーリング」に属する人たちでした。


この研究結果は、これまでの私の仕事の経験を振り返ってみても、当てはまると思います。

大学1年生のころに、家の近くのローソンでアルバイトをしていました。

シフトに入った瞬間から、「あー、早く仕事終わらないかなー」と思ってました。

「どうせ同じ時給なんだから、頑張っても意味ないじゃん」と、後ろ向きな気持ちでいつも働いていました。

まさに「ジョブ」の状態です。

それからちょっと時間が経って、大学3年生のころ、ITベンチャーで仕事を始めたときは、「仕事が早く終わらないかな」とは全然思ってませんでした。

ただ、毎日自分の仕事のできなさを痛感していました。

そのときは、エンジニアの仕事と人事の仕事を兼務してやっていたのですが、エンジニアの仕事は実力がなさすぎて話にならないし、人事の仕事も段取りが下手すぎてよく指摘を受けるので、いつもビクビクしていました。

今考えると、「自分はまだまだ劣っている」「このままじゃやばい」という劣等感に突き動かされてしまっていた気がします。

これはまさに「キャリア」の状態です。

仕事にいつも追われている状態で、やりがいはたしかにあるものの、100%幸せかというとそうではありませんでした。

ちょうど私はそのころに、「自分の好きなことだけをやっていこう」と決意しました。

そう思って起業すると、毎日が本当に楽しくなりました。

22歳の創業から7年間、今日まで休みなく働いてきました。

大変なことはたくさんありましたが、「つらいな」「やめたいな」と思ったことは1秒も本当にありません。

毎日の出社が楽しみで、休日が憂鬱なくらいです。

これはもう「業績が順調かどうか」や「売上が上がっているかどうか」なんて関係がない状態です。

「自分のやりたいこと」「挑戦したいこと」をやれているということ自体が、幸せなことなんです。

自分は今、エイミー准教授が言うところの「コーリング」の状態で働けていると思います。

あなたが今やってる仕事は、「ジョブ」「キャリア」「コーリング」のどれに当てはまりますか?

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最終更新:6/30(日) 12:01
新R25

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