ここから本文です

車の安全機能が猫に誤作動!? 歩行者守るボンネットの修理に20万円かかる理由とは

6/30(日) 10:11配信

くるまのニュース

「見通しの悪い左コーナーを立ち上がるとき、いきなり黒い影が飛び込んできました。ブレーキを踏みましたが間に合わずフロント部分と衝突し、その瞬間『バンッ』とボンネットが持ち上がりました。だいたい顎の高さくらいです。

 運悪くディーラーはお休みで、マツダ本社の相談室に電話したら『その場では直せないので気を付けてお帰り下さい』との指示でした。視界も悪く危険な状態で帰ってきました。

 そして、修理代の見積もりは約20万円と最初にいわれ、後日さらに上がってプラス3万円の合計23万円となりました。結局、標準のボンネットではなくカーボンボンネットに交換することを決めました。

 メーターには、アクティブボンネットが作動したことを示す警告灯がいまでも点灯しているのですが、リセットするだけで3万円かかるといわれたので、我慢することにしました。車検には先日無事に通っています。

 新車時に10万円以上のコーティングを施したのも無駄になったので、今回の誤作動は残念です。車両保険は相手が動物のため不可でした。風で飛んできた段ボールといえば良かったかもしれません」

 こちらにはまったく過失がないにも関わらず、相手が動物だからという理由で車両保険が使えなかったとは驚きです。

 Kさん以外にも、ネット上で報告されている誤作動の例は少なからずあり、日産「GT-R」では、なんと鳩との接触だけで開いてしまったといいます。

誤作動を防ぐために自衛できる対策とは

 保安基準に指定されているくらいですから、万が一の事故の際は、歩行者の頭部を守る大事な装置だといえます。

 しかし、日常的な走行で誤作動する確率の方がずっと高く、その修理代を何の過失もないユーザーが負担するのは納得いかないでしょう。

 しかも、クルマ対クルマの事故に限定された車両保険の場合は、保険を使っての修理も不可となるのです。

 このような事情から、最近ではキャンセラーを付けるクルマも増えており、車高を調整する「車高調」をはじめとした社外品のパーツを付けたり、サーキットを走行したりする人にとってキャンセラーは必需品ともいわれます。

 いわば誤爆防止の自衛手段ですが、作動できないようにした場合、車検には通るのでしょうか。

 国土交通省自動車交通局技術安全部技術企画課の担当者は「作動をキャンセルしても車検には通ります」と説明します。

 また警告灯に関しても、これまで車検時にいずれかが点灯している車両は、警告を意味するもの以外であっても審査をおこなわないとされてきましたが、独立行政法人自動車技術総合機構が発表した規定によると2017年2月以降は「前方エアバッグ」「側方のエアバッグ」「ブレーキ」「ABS」「原動機」という5点の警告灯のみ対象になることが明確に定義されています。

 つまり、この5つに該当しないアクティブボンネット類の警告灯は、点灯していても車検には問題ないということです。

 車検には通るということで、少し安心した方もいるかもしれません。しかし、この誤作動についてメーカーはどのように考えているのか、注目されます。

加藤久美子

2/2ページ

最終更新:6/30(日) 19:03
くるまのニュース

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事