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MTとAT、どっちが優れている? “モータージャーナリスト”に聞いてみた【前編】

7/1(月) 10:50配信

MOTA

ATとMT、優れているのはどちらなのだろうか?

オートマチックトランスミッションとマニュアルトランスミッション。一体どっちが優れているの? というのは、常に議論される話題だ。
燃費性能に限って言えば、既に現代の技術レベルではオートマチックトランスミッションの方が、マニュアルトランスミッションよりも優れたものとなっている。

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もちろん本当にうまく運転すればMTの方が燃費を稼げる場合は多い。しかし日本においてはMTそのものの比率が少なくなっており、燃費でMT対ATの燃費性能を競う土壌がもう既にないと言える。

さらにATはエンジンマッピングやギアを選択するコンピューターの制御が著しく発達したことによって、かつてはクラッチレスの単なる贅沢品であったATも、オートマチックモードやエコモードで走れば、状況に応じた最適なギアを選択し、一番燃費効率のよいところでクルマを走らせるようになった。

MTは6速がベター、それ以上はぶっちゃけ面倒

かつては3速やオーバードライブ式4速だったギアも、通常で5速、多いものでは9速まで増え、そのギア比が低速時から高速巡航までのレンジを最適にカバーする。

そして変速スピードも、非常に速くなった。これによってアクセルの踏み込みすぎが減り、当然燃費性能も向上した。
そして日本では無段階変速機構を持つCVTが独自に発達した。これがエンジンのトルクバンドを巧みに維持し、効率的にクルマを走らせる。

対してマニュアルトランスミッションは、5速ギアこそ古くなりつつあるが、せいぜい6速がスタンダード。ポルシェ911などでは7速ギアもあるが、ここまでギア数が増えると、これを適切に操作するのは、正直かなり面倒だ。

MTかAT…結局は好みの問題?

ではクルマをよりスポーティに走らせたいなら、ATとMTではどちらが優れているのか?
これはずばり言うと、「好みの問題」だ。

「速さ」と「正確さ」で言うなら、燃費と同じく既にATの方が優れている。

フォルクスワーゲングループが先鞭を付けたDCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)は、常に次のギアをスタンバイし、パドルを押した時点で瞬時にクラッチをつなげる。その速さはドライバーがクラッチを切り、シフトノブを次のゲートに入れ、クラッチをつなぐより遥かに早い。

DCTのデメリットとしては、3軸式の構造(1/3/5/7速といった奇数側シャフトと、2/4/6速の偶数シャフト、そしてカウンターシャフトの3つ)を取るために幅が必要となり、部品点数の増加で重量もかさむ。

部品点数が増えればコストはかさばり、MTはもちろんトルコンATよりもイニシャルコストやメンテナンスコストが高くなる。

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最終更新:7/2(火) 14:14
MOTA

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