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1日食費300円、週5バイト、大学除籍も…大学生ら6000人中3割が仕送り・小遣いゼロの現実

7/1(月) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

食費や医療費が捻出できない

3.「奨学金の返還」を理由に職業を選択

「院に行きたいが、研究者として生計を立てられるようになる前に(奨学金の)返済は始まるだろうし、家族にも反対されることは分かっているから言い出しにくい。やはり『安定でそれなりの給料』ということしか進路の決め手にならない」(東京大学・文学部)

「自分が借りている奨学金は、県で10年働けば返済不要になるものだから、それまでちゃんと生きなければ、親に経済的負担を与えてしまうかもしれないので、命を大切にしたい。 正直、将来がもう奨学金返済のために決められていることは、自分の自由が狭まった気がしてとてもプレッシャーであるが、自分の家庭や学力ではこうするしかなかったというコンプレックスに悩まされる」(山形大学・医学部)

また、「服にお金をかけられないので大学の人に『ダサい』と陰で言われている」(津田塾大学) 「右膝の怪我で『場合によっては手術が必要』と医者に言われているが、生活費を捻出するのに精一杯で詳しい検査も受けられていない」(埼玉コンピュータ&医療事務専門学校)という声も。

「学費が無償になったら?」という質問には、「1日の食費を300円から増やす」(東京工科大学・工学部)「下のきょうだいたちの進学に心配がなくなるのでとても嬉しい。いま身体にも影響がでるほど働いている母の治療費に充てたい。自分も病院に行くかも」(勤医会東葛看護専門学校)という回答があり、食事や医療すら満足に受けられない学生もいるのが現状だ。

奨学金返す自信なく、大学を除籍に

6月23日、同団体は東京・新宿で「伝えたい。私たちの言葉。」と題したイベントを開いた。当日は都内だけでなく地方からも学生が駆けつけ、代わる代わるマイクを握った。

私立大学に通っていたという男性は、3年生の後期分の授業料が払えず、除籍になったという。奨学金は利用していなかったそうだ。

「裕福な家庭でもないのに論外だと言われるかもしれませんが、奨学金を返す自信が無かったんです。高校のとき将来設計を立てる授業があったのですが、奨学金を返還するには高給料の職につくのが大前提。そんなこと将来の自分に保証することできますか? 私にはできません」(男性)

返せなかった場合に家族の負担になるのもこわかった。アルバイトをして学費を稼ぎ、来年、復学する予定だ。

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最終更新:7/1(月) 12:16
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