ここから本文です

G20で「水素水」提供、なぜ? 外務省に聞いてみたら…

2019/7/1(月) 13:27配信

BuzzFeed Japan

6月28、29日に開催されたG20大阪サミット。主要国の首脳陣が集まる会場で「水素水」が配布されたことにネット上で衝撃が走っている。

【写真】人間が過剰包装で無駄なごみを出しすぎなのがわかる19の証拠写真

「疑似科学」批判も強い水素水

水素水とは、通常の水よりも水素分子の濃度を高めたとされる飲料水の総称。美容や健康、ダイエットに効果があるとうたわれ、数年前にブームになった。しかし、その効用に対する科学的な裏付けは薄い。

ブームを受け、消費者庁は2017年に「健康増進効果の根拠はない」とする注意喚起の文面を公表。国立健康・栄養研究所も「ヒトでの有効性について信頼できる十分なデータが見当たらない」と記述している。

この商品のメーカー自体も、ホームページで「水素水は安全な食品です」としたうえで、「医薬品ではないため、健康効果を標ぼうするものではありません」としている。市場自体が縮小し、一時期よりは目にする機会は減ったが、「疑似科学」という批判は根強い。

Twitterでも「よりにもよってアカン奴を提供しちゃったの!?」「恥ずかしすぎる」「世界に水素水配るなよ…」など、世界に注目される場で水素水が提供されていることに厳しい言葉が見られた。

一体なぜ? 外務省に聞いてみた

今回G20大阪サミットのプレスセンターに用意されていたのは、伊藤園の「健康体水素水」の310ミリリットル缶。通販限定商品で、価格は24本で4444円(税込)だ。

どういう経緯で水素水が選定されたのだろうか? 外務省に聞くと以下のような回答が返ってきた。

「今回のG20の大きな議題のひとつがプラスチックごみの削減。まずここからプラスチックスマートな環境作りに取り組む、つまり、ペットボトルの利用をやめようという大きな方針がありました。水、ソフトドリンク、アルコールなどすべての飲料でペットボトル製品の提供を控えています」

「その上で、個別の商品選定は委託業者によるもの。水素水そのものを押し出す意図ではないと思います」

「ミネラルウォーター飲料で缶やビンの製品が少ないこと、手に取りやすい小ぶりなサイズであることなどが理由ではないでしょうか」

缶入りミネラルウォーターが増えるかも?

確かによく見ると、ソフトドリンクも缶とビンの製品ばかり。ミネラルウォーターも「水素水」以外はすべてビンだという。

それぞれの会談ではどう使われていたのだろうか?写真で確認すると、円卓の会談ではグラスに注いだ水が机上にある。個別の首脳会談ではビンのミネラルウォーターを使用している場合もあった。

世界的に進むプラスチックごみ削減の動き。ペットボトル飲料が主流の日本でも、缶やビン入りの製品がまた増えていくかもしれない。

最終更新:2019/7/1(月) 20:56
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ