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KMバイオ、新型インフル用ワクチン量産体制整う 化血研の事業承継から1年

7/3(水) 11:07配信

熊本日日新聞

 化学及血清療法研究所(化血研)の医薬品製造販売事業を引き継いだKMバイオロジクスの永里敏秋社長(61)は2日、熊本県合志市栄の合志事業所が国から新型インフルエンザワクチンの製造に関する承認を受け、世界的流行(パンデミック)になった際、熊本市北区の熊本事業所を含め、計5700万人分の量産体制を整えたことを明らかにした。

 非流行期については、同社主力の季節性インフルや4種混合といったヒト用ワクチンを製品化する工程を熊本事業所から2020年秋以降、順次移管する方針も示した。

 化血研からの事業承継から2日で1年がたったのに合わせて、熊本日日新聞のインタビューに答えた。

 合志事業所は化血研時代の17年10月に完成。新型インフルのパンデミックが予想される事態になると、国は同社などにワクチンの製造を要請することになっており、その際には菊池研究所(菊池市)で製造した原液を製品に仕上げる製剤化を担う。

 これまで熊本事業所に4千万人分の生産体制を備えており、今回の承認で1700万人分を上乗せした。

 永里社長は「パンデミック時、迅速にワクチンを製造できるよう合志事業所のラインを自動化した」と説明。今年3月に国から製剤化に関する承認を得たことを明らかにした。

 一方、流行期でない平時については国からヒト用ワクチンの製剤化に関する承認取得を受けた上で22年度中の移管を目指す。前段として承認の必要がない包装工程については20年秋に移管する方針。

 KMバイオは、化血研による血液製剤の不正製造問題が発覚後、明治グループや県内7社、県の出資で設立。事業開始後初めてとなった19年3月期決算は売上高が計画を4・2%上回り、化血研時代に直近3年連続で赤字だった純損益も黒字を確保した。(福山聡一郎)

(2019年7月3日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

最終更新:7/3(水) 11:07
熊本日日新聞

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