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臨死体験10人に1人、体外離脱や亡くなった家族との「再会」報告 研究

7/4(木) 12:11配信

The Telegraph

【記者:Sarah Knapton】
 体外離脱や異常な時間感覚などの臨死体験をしたことがあるのは10人に1人──デンマークとノルウェーの研究者が35か国1000人以上を対象に行った調査でこのほど明らかになった。臨死体験は珍しいものと考えられていたが、心臓発作や交通事故、水難事故など命に関わるような状況に面した際に、多くの人が身体的・精神的に普段とは異なる経験をしていた。

 出産中に体外離脱を経験したという女性も複数おり、ある女性(37)は、「天国に来たと思った。声がいくつも聞こえ、自分の人生に戻ることはもうないんだという確信にとらわれた。変な感覚で、自分の体をコントロールできなかった」と話している。

 完全なる平和を感じたと話す人も多く、また中には眠りに落ちる前に自分以外の存在がそばにいるのを感じたと言う人や、体が金縛りに遭っている間、胸の上に悪魔が座っているのを感じたと話した人もいた。

 子どもの頃に米フロリダ州の海岸で溺れかけたという男性(28)は、次のように話している。「魂が体から抜け出し、自分が宙に浮いている感覚があったかと思うと、巨大で真っ暗なトンネルの中にいるように感じた。トンネルの先には、見たことがないほど明るく輝く白い光が見えた。トンネルの出口には、母方の祖母など亡くなった親戚がいた」

「親戚と何の話をしたかは覚えていない。でもその後、トンネルから吸い出されたように感じたと思ったら、落ちるようにして自分の体の中に戻った」

 研究チームは、クラウドソーシングのサイトで35か国の一般人1034人に臨死体験の有無について質問。「ある」と答えた人には、グレイソンの「臨死体験尺度」(NDE尺度)と呼ばれる質問表を使って詳細を尋ねた。

 その結果、臨死体験をしたことがあると答えた人の数は合計で289人に上り、うち106人はNDE尺度の閾値(いきち)である7点に達していた。

 研究チームはまた、脳が覚醒しつつもまだ眠っている状態に起きる睡眠障害、「REM(急速眼球運動)睡眠侵入」が臨死体験の原因として考えられると主張している。REM睡眠とは、眼球が急速に運動している睡眠周期を指し、このときの脳は覚醒時と同じくらい活発に動いており、夢も鮮明で、ほとんどの人は一時的に体がまひし、金縛り状態になる。

 グレイソンのNDE尺度で7以上のスコアになった人は、6以下のスコアの人に比べると、脳の覚醒時のREM睡眠侵入がより多く見られた(47%)。

 研究を率いたデンマーク・コペンハーゲン大学の神経学者、ダニエル・コンジエラ博士は次のように話す。

「REM睡眠侵入における生理学的なメカニズムを解明することで、臨死体験をより深く理解できるようになるかもしれない」

 調査結果は、6月29日~7月2日にノルウェーのオスロで開かれた第5回欧州神経学会議で発表された。【翻訳編集】AFPBB News

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最終更新:7/4(木) 12:25
The Telegraph

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