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体温を上げると本当にがんを抑制できるのか…人気医師に聞く「一番賢いがん予防」

7/4(木) 17:20配信

テレ東プラス

――体温を上げるとがん予防になるというのは本当でしょうか。

「体温を上げるとがんを抑制できるという話も同様です。健康な人が、平熱以上に体温を上げて免疫力を高めることは難しいですね。日頃の不摂生や極端なダイエット、冷房による冷えなどで通常より体温が下がっている人、36度以下の低体温の人は、健康な平熱まで引き上げたほうが免疫力は上がります。36.2度くらいの平均的な体温の人が無理に体温を上げてもあまり効果はないです」

―― 相談者の場合、身近な人が亡くなったことで死に対する不安も強く感じているようです。

「人は今まで自分が過ごした時間でしか未来を想定できないものです。例えば、10歳の子どもが余命1年といわれても、その子にとって1年後ははるか遠い未来になります。というのも、10歳の子どもにとって1年前は遠い過去に感じるからです。ところが、70歳の人にとって1年前は、子どもにとっての1週間前くらいのイメージ。だから死ぬのが怖くなる。

それを実感するのが『人生100年時代』の折り返し地点となる50歳頃です。平均寿命まであと30年としたら、30年前は20歳くらい。そう考えると、この後の30年もあっという間な気がしてしまうわけです。相談者の方は、年齢的にもそういう時期だと思います。人は必ず死ぬわけですが、50歳でがんでは死にたくない。がんで死ぬのが怖いというより早死にするのが怖いのでしょう」

―― がんに対する恐怖を和らげるよい方法はありますか。

「生涯でがんを経験する人は、およそ2人に1人。そのうち、がんで死亡する確率は約20%(男性で25%、女性で15% ※最新がん統計:2019年1年21日更新)で、残りの人は生き残ります。つまり、ほとんどのがんは、早く見つかれば“死なない病気“です。だからこそ、まめに健診をして早期発見に努めること、もしくは自分の体調に変化があれば早めに受診することが大切です。

また、たとえ現在治りにくいがんであっても、10年後には治る病気になっているかもしれません。5年前は不治の病だった膵臓がんや肺がんの場合も、新型がん治療薬(オプジーボ)ができて以来、余命は伸びています。がんになるなら1年でも遅くなれば治る可能性は高くなります。加齢とともに罹患率が上がるがんについては、先延ばしにできればそれだけで寿命が変わってきます。余計なリスクを避ける、不摂生をしないという基本がどれほど大切か...これでわかってもらえましたよね」

―― 秋津先生、ありがとうございました!

【秋津壽男医師 プロフィール】
1954年和歌山県生まれ
1977年大阪大学工学部発酵工学科卒業 1986年和歌山県立医科大学卒業
1998年秋津医院を開業
日本内科学会認定総合内科専門医 日本循環器学会認定循環器専門医
日本医師会公認スポーツドクター 日本体育協会公認スポーツドクター
日本禁煙学会認定禁煙専門医
著書に「病気にならない新常識72」(法研出版)、「がんにならないのはどっち?」(あさ出版)など。

※この記事は秋津壽男医師の見解に基づいて作成したものです。
~「主治医が見つかる診療所」より

テレ東プラス

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最終更新:7/4(木) 17:20
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