ここから本文です

羽生結弦の「会見力」 通訳使わず英語で応対、一瞬で「ゆづ色」 宇野昌磨、自然体が見せた「心打つ言葉」

7/13(土) 7:00配信

withnews

 スポーツ選手の会見や取材では、試合では見られない一面を知ることができます。サッカーの強豪レアル・マドリードへの移籍が発表された久保建英選手(18)がスペイン語で見事な受け答えを披露し、その「会見力」が話題になりました。フィギュアスケートにおいて、「会見力」が優れている選手と言えば、羽生結弦選手(ANA)、宇野昌磨選手(トヨタ自動車)です。演技と同様に、周りの人間を自分の世界に引き込む羽生選手の「世界観会見」。名言連発でいじられがちな宇野選手の「自然体会見」。試合後の楽しみを深掘りしてみました。(朝日新聞・浅野有美)

【画像】定番「プーさんは森に…」羽生結弦の会見力 「野菜を食べている時が一番ツラい」宇野昌磨の自然体

気づけば羽生結弦ワールド

 羽生選手は自ら仕切るタイプです。報道陣とコミュニケーションを取りながら、時にはユーモアも交えながら質問に答えてくれます。気づけば「羽生ワールド」にその場を変えてしまいます。

 今年3月、さいたま市で開かれた世界選手権。総合2位になった羽生選手の取材には、国内外から数十人が押し寄せました。羽生選手の一言一句を聞き逃すまいとピリピリした雰囲気の中、羽生選手が周りを見渡しながら一言。「(取材を始めて)大丈夫ですか」。報道陣を気遣う一言でした。

 その後のやりとりは羽生選手がテンポを作っていきました。「(もっと強くなりたいという発言について)練習しかないですよね。ただの練習じゃなくて、いろんなことに着手していかないとダメだなっていうのをすごく感じています」「(演技後、氷に触れたことについて)今日は氷がすごく締まっていて、6分間に入った瞬間に『ありがとう、大好きだ』って思いながらやっていたので。本当に『跳ばしてくれてありがとう』っていうふうに思っていました」
 
 報道陣の質問の意図を自分なりに解釈し、考えていることを的確に言葉にします。海外記者とのやりとりも通訳を介さず英語で対応しています。

 時にはユーモアを交えてくれます。ショートプログラムの後の囲み取材では、4回転ジャンプでミスしたことに触れ、「頭が真っ白になった」と発言。すると「これ1面に書かれるのかな。書かないでくださ~い」と冗談ぽく語り、報道陣を笑わせてくれました。

 ファンからのプレゼントで、リンクに大量に投げ込まれる「くまのプーさん」のぬいぐるみに関して、「プーさんは森に……」と返すのも定番のやりとりになっています。

 報道陣だけではありません。世界選手権の公開メダルセレモニーでは、約3千人のファンを前に、「これ(メダルセレモニー)に来るために(ファンの方は)大変だったと。来られなかった方にも声を届けたい。どんな状況からでもいろんな熱い思い、応援、心配の声が届いていました。これからも心配かけさせると思うんですが、一緒に戦ってくださるとうれしいです」と、甘いメッセージ。最後までファンに向けて手を振り続け、ファンの心をわしづかみにしていました。

 氷上以外でも圧巻のパフォーマンスを見せてくれるのが羽生選手です。

1/2ページ

最終更新:7/13(土) 7:00
withnews

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事

あわせて読みたい