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格ゲー界に突如現れた新星!「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」 驚きのストーリーを漫画で

7/12(金) 7:00配信

withnews

 「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」。強豪ひしめく格闘ゲームの世界大会でいきなり優勝し、そんな言葉を放った選手が話題になりました。「まるで漫画のような展開」と話題となった青年を取材し、withnewsで記事を配信したところ、大きな反響を呼びました。withnewsは彼やパキスタンのことをもっと知ってもらいたいと思い、彼のこれまでの半生をストーリーとして漫画にすることにしました。

【マンガ本編はこちら】「パキスタンには強い選手が、まだまだいる」言い放った青年 気付いた「ギフト」

格闘ゲーム界に突然現れた「パキスタン人」

 2019年2月、福岡で行われた対戦格闘ゲームの世界大会「EVO Japan」。名だたる「鉄拳」プレーヤーたちを次々に破り頂点に立ったのは、パキスタンから参戦した無名の青年だった。

 中継者が「素晴らしいガードです!」と絶叫するほど、目を引いたのは防御の技術。ダメージを抑えつつ、隙を見て連続攻撃を繰り出す。圧倒的な強さに、観衆は釘付けになった。

 しかし、それよりも世界中の注目を集めたのは、優勝トロフィーを手にした青年が言い放った言葉だ。

 ――パキスタンには強い選手が、まだまだいる――

アニメもない時代、ゲームに夢中になった

 青年の名は、アルスラン・アッシュ(23)。パキスタン東部、1千万人超が暮らす都市ラホールで育った。

 アルスランが格闘ゲームに出合ったのは、2008年頃。12歳のときだった。

 当時アルスランの友人たちの間では、「鉄拳」が流行していた。パキスタンでは、国産アニメもない時代。目新しい3次元映像の鉄拳が人気で、競技人口も圧倒的に多かったという。

 アルスランも友人たちに紛れて、ゲームセンターに立ち寄った。すると、たちまち鮮やかな映像に心奪われた。

 3次元のキャラクターが、自分の指示通りに動く。キャラクターの豊富さや映像の迫力に、アルスランはのめり込んだ。

パキスタンのゲーム事情

 パキスタンではいま、ゲーム熱が高まっている。それには主に3つの理由があるという。

 1つ目は、若者の多さだ。パキスタンの人口は、世界6位の2億777万人。このうち約6割を、25歳以下の若者が占めている。圧倒的なゲーム人口と、その層の厚さは他国にはない強みだ。

 2つ目は、電力事情の改善。中国によるインフラ投資で発電所が整備され、ここ数年、停電が少なくなってきた。中流階級では希少だった電気が当たり前のものとなりつつあり、ゲームを楽しむ環境が家庭に浸透してきたことが、大きく影響している。

 3つ目は、ゲームセンターの役割である。インターネットの通信速度が上がってきているとは言え、オンライン対戦を楽しむほどには、回線や機器が整っていない。ゲームセンターに足を運んだ方が、より早く、より安く、強い練習相手を見つけられる。騒がしいゲームセンターでヤジを飛ばされたり、初対面の相手に値踏みされたりしながら場数を踏むことで、大一番で実力を出し切る「勝負度胸」が鍛えられていくのだという。

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最終更新:7/12(金) 8:06
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