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五輪チケット“敗者復活”の皮肉 不人気競技が明らかに

7/5(金) 16:30配信

東スポWeb

 日本人の「五輪愛」がルールを変えた。2020年東京五輪大会組織委員会は4日、五輪チケットの第1次抽選の落選者を対象とした「セカンドチャンス」の実施を発表。併せて今秋に行われる第2次販売は当初予定していた「先着順」を中止。公平性を担保すべく第1次と同じ抽選に変更すると公表した。

 今回のセカンドチャンスのターゲットは第1次抽選ですべて外れた人限定。1枚でも当たった人は除外されるため、不公平感を生まないよう申し込めるのは、1セッションのみとする。1次販売で購入手続きが完了したチケットの総枚数は、組織委が招致段階で計画していた780万枚のうち、300万枚超の規模であることも判明した。

 抽選結果が発表された6月20日以降、SNSなどで落選を嘆く声が多数上がり、組織委の森喜朗会長(81)は「外れた人がもう一度挑戦できたら」と提言するなど“敗者復活”ムードが高まっていた。古宮正章副事務総長(63)も会見で「東京(開催)は非常に人気が高く、ここまで応募があるとは思わなかった。我々の想像を超えていた」と想定外の人気に驚く。

 セカンドチャンスに出されるのは第1次販売の“在庫”だ。「第1次抽選で倍率1・0を割った席」と「当選放棄した席」の合計となる。この日、組織委は具体的な数字を一切明かさなかったため、当選放棄がかなり多いのでは…との臆測も呼んだが、本紙が会見後の鈴木秀紀チケッティング部長(55)を直撃すると「皆さんの関心が強かったので、一般的なイベントより多くの方にお支払いいただいた」と明かした。

 これによりセカンドチャンスで出される大部分が第1次抽選で1倍を割った席ということになる。古宮氏は「競技団体としては如実に(低い)倍率が出るのは面白くない。それで世の中に評価されるのは望ましくない」としたが、セカンドチャンス実施によって不人気競技が明らかになるのは皮肉なことだ。

 関係者の話を総合すると、開閉会式やメダルセクションを除く予選セッションや球技団体の競技、会場のキャパシティーが大きい競技などがセカンドチャンスの対象とみられる。何かと批判が相次ぐ五輪チケット問題だが、混乱の根源にあるのは“日本人の熱すぎる五輪愛”というところか。

最終更新:7/5(金) 16:30
東スポWeb

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