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年俸120円、でもめっちゃ前向き “ジーコ抜いた”41歳Jリーガー・安彦考真の素顔「後悔取り戻す」

7/10(水) 7:02配信

withnews

41歳1カ月9日。今シーズン、サッカーのJリーグで最年長デビューを果たした選手がいます。J3の「横浜スポーツ&カルチャークラブ」に所属するFW安彦考真(あびこ・たかまさ)選手です。仕事を全て辞めて、40歳で念願のJリーガーとなりました。ただ、今季の年俸はわずか120円。それでも、ファミレスでたまに頼めるデザートを「たまらないぜいたく」と言うなど、とにかくポジティブです。「ジーコの記録を抜いた」男の素顔に迫りました。(朝日新聞スポーツ部記者・吉田純哉)

【画像】「自分の人生を120%生き抜く」安彦選手のアツすぎるつぶやき集 #おっさんを楽しもうぜ

キムタク世代、ジーコの記録を抜く

肩にかかるロンゲがトレードマーク。1990年代に青春時代を過ごした名残と言います。「キムタク(俳優の木村拓哉さん)がロンゲの時代に、僕も生きていたんで。ああいうのが格好いいという思いがやっぱり抜けないんじゃないですか」。笑うと、目尻にしわが浮き出ます。

チームでの役割は、スーパーサブ。3月のガイナーレ鳥取との開幕戦、後半37分から途中出場して、「Jリーグ最年長デビュー」を記録しました。「堂々とプレーできました。めちゃくちゃ気持ち良かったです」

これまでの記録保持者は偉大な選手でした。ブラジル代表の名選手として知られ、日本代表監督も務めたジーコさん。Jリーグが創設された1993年に、J1鹿島で作った40歳2カ月13日でした。

安彦選手は「ジーコさんを抜くとか認めたくない人もたくさんいるとは思うんです。でも、こんな挑戦していた選手がいるんだよと知ってもらうためにも、記録は残したいです」と語ります。

J1川崎選手のマネージャーも

挑戦の原点は、高校3年時に、新聞配達で30万円をためていったブラジルへのサッカー留学です。卒業後に再びブラジルに渡りましたが、けがもあって、プロデビューは飾れませんでした。

20歳で帰国したあと、J1清水、当時J2だった鳥栖のテストを受けましたが、合格とはなりませんでした。そのときの自身の言動に後悔していたそうです。

「自分の人生にうそをついていたんです。ただびびっただけなのに、調子が悪かったとか言って」

その後はJクラブの通訳や、元日本代表MF北澤豪さんの事務所で働きました。6年前に独立し、イベント運営、J1川崎のFW小林悠選手の個人マネジャーなどサッカー関連の仕事を個人で請け負っていました。

そのなかでも印象的だったのが、不登校だった生徒も通う通信制高校のサッカー部の指導だったそうです。「野球で言えば、子供たちに『10回の素振りよりも、1回の打席が大事』って教えながら、自分が立ってないじゃん、打席にって」

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最終更新:7/10(水) 7:02
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