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【広島から伝えたい】なぜ夜にかけ警戒区域に人は増えたのか 避難勧告でも「日常」だったあの日

7/6(土) 10:06配信

テレビ新広島

広島で130人を超える死者・行方不明者を出した西日本豪雨災害。多くの犠牲者を出した要因として「避難行動」の遅れが指摘されている。テレビ新広島では、携帯電話の位置情報に着目し、災害発生当日の広島県内全体の人の動きの分析に挑戦した。

すると避難勧告や避難指示が出されているにも関わらず、夜にかけて土砂災害警戒区域の人口は増加。災害が起きるまで人々は普段と変わらない動きをしていたことが浮かび上がってきた。避難情報が出されていながら人はなぜ避難をしないのか?

位置情報で分かった、夜にかけて人が増えた警戒区域

今年4月。テレビ新広島は独自の検討会を開いた。

去年7月の豪雨災害を検証し、これからの防災に活かすため、大学や行政機関、データ会社などから防災やビッグデータに詳しい専門家に集まってもらった。

「土砂災害警戒区域と特別警戒区域の推定人口が時間でどう変化したか?」。情報工学が専門の広島大学・北須賀輝明准教授。この検討会のために、私たちは携帯電話やスマートフォンの「位置情報」を元にした統計データの解析を依頼していた。

位置情報とは、地域の基地局などを通じて携帯電話やスマートフォンを持っている人が「どこにいるのか?」をリアルタイムで記録したもの。これを利用すれば、豪雨災害が起きた日に「土砂災害警戒区域」にいた人の数を推計できる。1時間ごとの変化を見ることで、どのくらいの人が、どのタイミングで「危険なエリア」を離れたのか? 人々の動きを追った。

去年7月6日、断続的に強い雨が降り続いていた広島。北須賀准教授によると、日中、「土砂災害警戒区域」にいた人の数はこの1週間前より、2000人ほど多い状態が続いていた。雨のため、外出を控えた人や、早めに帰宅した人が多かったと考えられる。

だが、警戒区域の推計人口を見ると…夜にかけて人はむしろ増えていく。仕事や学校から帰宅する人の動きとみられ、1週間前と比べても、大きな差はない。つまり「避難勧告」が出されても、人々は普段と変わらない動きをしていた。

しかし、午後7時を過ぎたその頃…

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最終更新:7/6(土) 10:50
テレビ新広島

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