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田も道も…被害あらわ 鹿児島県曽於市

7/6(土) 11:10配信

日本農業新聞

 記録的な雨が降り続いた鹿児島県曽於市大隅町で、山崩れに巻き込まれた農地が次々と見つかった。水田の形をとどめないほど、広範囲で被害を受けた所もある。土砂の撤去ができていない農道もあり、地元のJAそお鹿児島は被害の全容解明を急いでいる。

 埋もれた乾牧草ロール、散乱する樹木、赤茶けた粘土質の土……。同町岩川地区で山が横幅数十メートルにわたって崩れ、水田に流れ込んだ。稲は埋もれて見当たらない。水田だったことが分かるのは、むき出しになった排水パイプだけだ。

サツマイモ農家 畑の惨状 絶句

 同市では山崩れで10アールのサツマイモ畑も土砂にのみ込まれた。山から流れついたクヌギが畑の中心に陣取り、マルチを敷き詰めた畝も、土石流の圧力で蛇腹状に変形した。

 畑の持ち主である竹元仁史さん(34)は車で通行した際に、畑の惨状を目にした。ショックが大き過ぎて言葉が出ず、同乗者と黙り込んだまましばらく畑を見ていたという。5日まで隣町に避難していた妻の沙織さん(33)は、同日に初めて畑の状態を確認。「現実感がない」と衝撃を隠し切れない様子だった。

 仁史さんは、台風への懸念も強めている。同市は台風の通り道になりやすく、毎年8、9月に被害が出ることが多い。昨年も9月末に接近した台風で、一部の農地が被災した。台風シーズンが到来すれば、もろくなった山がさらに崩れる危険性が高まる。「ここで営農を続けたい。早く復旧工事が進んでほしい」と願う。

日本農業新聞

最終更新:7/6(土) 12:16
日本農業新聞

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