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沖永良部のユリ新品種も発表 鹿児島県農業開発総合センター

7/6(土) 13:01配信

南海日日新聞

 鹿児島県農業開発総合センターの2019年度研究成果発表会が5日、鹿児島市のかごしま県民交流センターであった。県内の農家や農業関係団体、県や市町村担当者らが参加。沖永良部島で球根生産が予定されているテッポウユリの新品種など、県内農業の発展に期待がかかる品目や革新的な技術などの研究成果が発表された。

 発表会は「かごしま農業の競争力と生産性を高める品種・技術の開発」がテーマ。花きや畜産、穀物類などについて、各分野の担当研究者らが解説した。

 沖永良部島での球根生産を予定しているテッポウユリの新品種「咲八姫」については、花き部花き研究室の今給黎征郎研究専門員が発表。それによると、「咲八姫」は花びらの数が通常の2倍以上ある八重咲きの品種で、ユリの重要病害の一つである葉枯病に強い。

 一方で、高温や低温では奇形花が生じやすく、日照不足によりつぼみの発達が止まって落ちる「ブラスティング」と呼ばれる生理障害などの課題もあるが、自然開花期に近い4~5月開花の栽培では、奇形花やブラスティングもほとんど問題にならないという。

 在来種と同じタイミングで収穫した場合、暗所ではつぼみが開きにくいことも分かっており、現在はこれらの課題解決に向けた技術を開発中。外観などに対する市場関係者の評価も高く、「一般消費者向け販売品種として、早急に扱いたい」との声があったことも報告した。

 今給黎専門員によると、球根は来年の生産開始と2年後の供給開始を予定。「当面は一般消費者用品種として普及を図りながら、切り花生産技術の確立にも取り組んでいく。最終的には切り花用品種としても普及を目指す」という。

 発表会では、焼酎麹用米の特性や低コスト農業の害虫管理手段技術、鹿児島黒牛のブランド向上などの取り組みも報告された。

奄美の南海日日新聞

最終更新:7/6(土) 13:01
南海日日新聞

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