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「インターンよりも学生時代にしかできないことを」という化石のようなアドバイス

7/7(日) 8:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

「みなさん、知ってますか?今の学生って、大学で勉強してるんですよ!がはははは……昔を振り返ると考えられないですよね、僕たちの時代は……」

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「インターンとかもやってるらしいですね。それよりも学生のときにしかできないことを、今のうちにやっといたほうがいいですよね。どうせ社会人になったらめっちゃ働かないといけないんだから」

背筋が凍った。

会社でまぁまぁの地位についている40~50代の大人がたくさん集まる集会のスピーチの一コマだった。

なぜ、学生が勉強しているのか。なぜ、職業体験の機会を求めるのか。その原因をつくったのは何なのか。

上昇時代を知らない世代の不安

特定の誰かのせいにするのはナンセンスだが、これらの発言には引っかかるものがあった。

僕は「ゆとりゆとり」と言われて来たものの、バブル時代の景気のよい話をされたとき、正直、複雑な気持ちになることはある。物心がついたときにはバブルは崩壊していた。今日より明日がいいという前提を味わったことがないのだ。

強く生きないと。企業も国も守ってくれない。好景気を知らない僕らは、そんな漠然とした不安の中で希望を探して生きている。笑われる筋合いはない。

「『インターンなんかせずに学生時代にしかできないことをすべきだよ!』という化石みたいなアドバイスがまだ残っているようですが、ファーストキャリアの『職業体験』は入社前しかできません。自分の人生の意思決定レベルを高めるために学生が頑張ってるんだから、応援しなくていいけど邪魔はしないで」

日本的経営の“三種の神器”という言葉がある。

・年功序列
・終身雇用
・企業別組合

敗戦後の高度経済成長期は、この3つのメカニズムで支えられたという。このかつての三種の神器は、平成の時代を経て、三大不良債権となった。

年功序列システムは、ぶら下がり社員を生み出し、若手の早期離職の原因となっている。

終身雇用は主に資本集約型モデルの持続的成長の前提が崩壊したことで、あるのか無いのかわからない中途半端な約束となり、従業員を不安にさせている。

最近はトヨタの豊田章男社長や経団連の中西宏明会長など、経済界のトップが終身雇用の限界を明言しているが、これは経営者からの愛だと思う。

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最終更新:7/7(日) 8:10
BUSINESS INSIDER JAPAN

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