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トヨタ「スープラ」で一番安い「SZ」は買いなの?

7/8(月) 6:00配信

&GP

また、ナビゲーションやオーディオこそSZにも備わるが、上級グレードとは異なり、オーディオはJBL製のプレミアムタイプではなくなる。さらに、車速を始めとする各種情報をフロントガラスへ投影するヘッドアップディスプレイもSZには非採用と、シンプルな仕立てとなっている。

加えて、走りに関わる装備もかなり異なる。SZ-Rは18インチのタイヤ&アルミホイールを履くが、SZのそれは17インチだし、SZ-Rに採用される電子制御式ショックアブソーバー“AVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)”はSZには装備されず、標準的なものが装着される。

さらには、エンジンの駆動力を左右の後輪へ振り分けるデフ(ディファレンシャルギヤ)も、SZ-Rには電子制御による先進的で凝った仕掛けのものが搭載されるが、SZは一般的なタイプとなっている。

つまり、エンジンパワーを引き下げただけでなく、快適装備や電子制御デバイスも省くことで、“SZ-R比で100万円安い”SZのプライスタグが実現したのだ。人によっては「それで100万円安いならSZは買い得だ」と感じるかもしれないし、「それらが付いているのに100万円アップで収まるSZ-Rはリーズナブルだ」と思うかもしれない。

走りがいい4気筒モデルはSZかSZ-Rか?

そこで気になるのは、SZとSZ-Rの走りの違い、だろう。

まず、197馬力のSZに対し、256馬力とパワーが2割以上アップしているSZ-Rのエンジンは、アクセルペダルを踏み込んだ際の加速が、当然のことながら力強い。しかもSZ-Rのエンジンは、高回転域で一段と力強さが盛り上がる上に、シフトアップ/ダウン時に「パン!」、「ババババッ!」といったレーシングカーのような音が耳に届いてくるなど、演出も凝っていて、ドライブしていて気分がアガる。

だからといって、SZのエンジンに魅力がないか、といわれれば、そんなことはない。2リッターターボで197馬力と、現代のレベルとしてやや控えめなスペックながら、それでも速さはかなりのもの。「遅い」なんてことは決してない。むしろ、曲がりくねった峠道を楽しむには、このくらい出力の方がちょうどいい、と思えるほどだ。サーキットでタイムアタックを楽しむといった使い方をしない限り、SZの動力性能でも十分満足できる。

足回りの違いはどうか? コンベンショナルなショックアブソーバーを採用するSZは、6気筒モデルに比べて鼻先が軽い分、グイグイ曲がっていく感覚が強い。コーナリング中、積極的にアクセルを踏み込んでいくと、通常のデフを採用しているせいか、駆動力が抜けるシーンが気になったものの、一般的なスポーツドライブを楽しむ範囲では不満は感じることはないだろう。

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最終更新:7/8(月) 6:00
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