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【世界から】なぜ、爆発的ブーム? 中国の新型書店

7/9(火) 16:22配信

47NEWS

 「このモールにもまた、こんなにおしゃれな書店ができた!」。2016年ごろから北京の街ではまるで雨後のたけのこのようにおしゃれな書店が次々と現れている。なぜ、中国では街の本屋がこんなに急速に増えているのだろうか? 中国の本屋ブームを北京からリポートする。

 ▼猛烈に増えるしゃれた書店

 近年、北京にある主要な複合商業施設(モール)21カ所のうち、18カ所に「西西弗書店」、「言几又書店」、「中信書店」、「単向空間」、「Page One」などおしゃれな書店が続々開店している。その中で「西西弗書店」は最も勢いが良く、北京で17年に1号店をオープンするとわずか2年半で20店舗まで増やした。その間、全国では130店以上を新規開店し、現時点では200店を数える。ちなみに同店は最近、夏目漱石の「我是猫(吾輩は猫である)」のキャンペーン中で、全国200店以上に漱石の本が平積みになって売られている。

  また、四川省成都市生まれの「言几又書店」は14年に北京に進出後、これまでに8店を展開。目下、国内の14都市に計59店を持つが、23年までにはその数を500店にすると鼻息は荒い。両店とも数年前には北京で名前さえ聞いたことが無かった新参者だ。変化において「中国スピード」はすさまじい。

  そもそも、本屋は受難時代ではなかったのだろうか? 中国図書モニタリング最大手、「北京開巻(OpenBook)」の蒋晞亮会長によると、約20年前に第1期民営書店ブームがあり、現在は第2期の書店ブームを迎えているという。そうはいっても、ネット書店によるリアル書店への打撃は中国でも大きく、08年ごろから13年ごろに掛けては倒産が相次いだ。「今や本の販売だけでは、書店の維持は困難」というのが業界の常識らしい。

  変化が表れるようになるのは11年ごろから。台湾の「誠品書店」や日本の「蔦屋書店」などが先んじる形で「融合型」の書店を誕生させたことで、これまでは見られなかった形態のいわば「新型書店」が中国で広がる波を生むきっかけとなったのだ。中国でもほぼ同時期に広東省広州市で「方所書店」がオープン。北の北京では一足遅れて16年ごろからブームの影響が顕著になってきた。

  融合型書店は日本ではすでにおなじみとなっているが、書籍にカフェや文具、しゃれた雑貨などの「モノ」とイベントなどの「コト」を総合的に扱う新種の文化サービス店舗のことだ。

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最終更新:7/10(水) 7:54
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