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丸紅、欧州アルミ圧延の「AMAG」と車向け拡販で協業

7/10(水) 6:07配信

鉄鋼新聞

 丸紅は9日、欧州のアルミニウム圧延大手オーストリア・メタルAG(本社・オーストリア共和国ランスホーフェン、AMAG)との間で、AMAGが生産する自動車向けアルミ材の全世界での自動車製造・加工関連企業向け拡販における協業で合意し、覚書を締結したと発表した。世界的な自動車軽量化ニーズの進展に伴うアルミ需要の増加に対応する。丸紅グループが世界各地域に保有する加工・ロジスティクス機能などを活用してAMAG製品の拡販を図る。

 両社は、拡販プロジェクトを推進するステアリングコミッティ(運営委員会)を立ち上げ、パネル材を中心とするAMAGの自動車向け高品質アルミ材の販売戦略の策定から販売まで一貫した形で協業を行う。AMAGは欧州を中心に販売実績を持つが、アジアや北中米などでは拡販の余地があり、丸紅グループの有するグローバルネットワークとのシナジーを見込む。
 AMAGは、丸紅が出資するアロエッテ・アルミ製錬事業(カナダ)において30年以上にわたる共同事業パートナーでもあり、AMAGが欧州工場で生産する高品質なアルミ材は欧米の自動車市場で高い評価を得ている。
 また、AMAGはアルミのサプライチェーン全体におけるサステナビリティへの取り組み向上を目的とする国際イニシアチブ「アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ(ASI)」の創設メンバーの一員として、アルミのサプライチェーンにおけるESG強化にも取り組んでいる。ASI認証を取得したAMAGの工場では、原料の約75%にアルミスクラップを活用するなどサステナビリティを重視した生産にも力を入れている。
 温室効果ガス排出量の削減に向けて各国政府が自動車関連の規制・目標を設定する中で、自動車車体を軽量化するためのアルミ材の需要は今後も拡大していくと見込まれている。丸紅はAMAG製品の拡販を通じて自動車軽量化とサステナビリティを重視したアルミ材の普及に貢献していく考え。AMAGの2018年の販売実績は圧延品が22万3千トン、鋳造品が8万7千トンだった。

最終更新:7/10(水) 6:07
鉄鋼新聞

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