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ロゴの著作権問題で揺れるリッチ・エナジー、ハースとのスポンサー契約を解消。理由は“成績不振”?

7/11(木) 10:00配信

motorsport.com 日本版

 ハースF1チームのメインスポンサーであったリッチ・エナジーは、そのパートナーシップを解消することをTwitter上で明かした。その要因には“パフォーマンス不振”が挙げられており、F1の“政治的”な部分がビジネスを妨げているとも主張した。

【写真】カナダGPでのグロージャン。ノーズ部分とヘイローにあったロゴが削除されている

 なお、ハースの広報担当は、この一件についてコメントを控えている。

 ハースは昨年の10月にリッチ・エナジー社との提携を発表した。しかし、同社の牡鹿をモチーフとしたロゴが、英国のホワイト・バイクス社のものに酷似しているとして裁判沙汰に発展。その著作権侵害が認められ、7月18日以降そのロゴを一切使用してはいけないとの命令が下ったばかりであった。

 リッチ・エナジーのCEOであるウイリアム・ストレイは、8月1日までに同社の飲料製造および財務実績、そしてハースとの関係に関する詳細について裁判所に提出するよう要求されている。

 同社のTwitterには、こう記されている。

「本日、リッチ・エナジーはパフォーマンス不振を理由に、ハースF1チームとの契約を終了した。我々はレッドブルを打ち負かすことを目標としており、オーストリアでウイリアムズの後ろにいることは受け入れ難いものだった。F1の政治的な面も我々のビジネスを妨げた。彼らの幸運を祈る」

 これらの決定はハースにとって大きな打撃となる。継続的なサポートを得られるはずだったタイトルスポンサーを失ったばかりでなく、パフォーマンス不振を理由に契約を切られたことは、チームオーナーのジーン・ハースにとっても簡単に受け入れられるものではないだろう。

 リッチ・エナジーとF1の関係は、ストレイが昨年夏にフォースインディアを買収しようとしたことから始まった。その後は、バーニー・エクレストンを仲介人として、ウイリアムズとのスポンサー契約締結も模索していた。

 ストレイはウイリアムズのゲストとして、昨年のアメリカGPに招待された。そのレース後に契約が合意となる予定であったが、それは実現しなかった。

 直後に彼はパドックで、ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーと会った。そしてその数日後、メキシコGPを前に彼らの契約が発表された。ハースとの契約は、ウイリアムズとのそれと比べ、かなり安価なものであったと考えられている。

 果たしてハースは、リッチ・エナジーを短期間で適正に評価することができていたのか? motorsport.comがシュタイナーに尋ねると、彼は次のように答えた。

「適正評価は間に合わせでできるものではないが、それにはいくつか方法があるんだ」

「我々は彼に会う前から、やるべきことをする必要があった。どうして疑うことがあるだろうか? 我々は必要なことをしたまでだ。法律顧問もそれには満足していた」

 リッチ・エナジーは、英国の最高裁判所でホワイト・バイクス社と争うこととなり、そこで司法の壁が立ちふさがった。

 5月14日の判決ではホワイト・バイクス側が勝訴したが、メリッサ・クラーク裁判官は、ストレイの証人としての信ぴょう性のなさに疑問を呈していた。彼女は次のように語った。

「彼はしばしば質問に直接答えず、代わりにビジネスのビジョンについて語ったり、一般論や3人称を用いた話をして、質問を回避しようとしていました」

「私の質問にも、いくつかしか答えませんでした。彼は印象的な発言をする傾向がありましたが、これ以上の調査や検討をしても、あまり意味がないように思われました」

「ストレイ氏の証拠の一部は不正確で誤解を招くものでした。さらに彼は、訴訟の過程でさらなる支援を得るために、文書の制作にも関わっていました」

Adam Cooper

最終更新:7/11(木) 11:28
motorsport.com 日本版

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