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<南相馬・小高地区の憂鬱>汚染土の謎 地元で利用、前市長提案

7/11(木) 17:29配信

河北新報

 東京電力福島第1原発事故に伴う南相馬市小高区の避難指示がほぼ全域で解除されてから、12日で丸3年を数える。この間に交流センターのような復興拠点施設が完成し、スーパーが開店。農地再生も進む。一方で汚染土の再利用や市立小高病院の病床再編が憂鬱(ゆううつ)な影を落とす。(南相馬支局・佐藤英博)

【動画】とうほくドローンeye/運び込まれる除染土(中間貯蔵施設)福島県・大熊町

 小高区西部の羽倉(はのくら)地区で行政区長を務める相良繁広さん(68)に昨年暮れ、寝耳に水の計画が降りかかった。地区を通る常磐自動車道の一部4車線化工事の盛り土に汚染土が使われるというのだ。

 「汚染土を地元で使えというのは理不尽。放射線量が高くて、危ないから剥いだんだろう」

 環境省の地元説明に懐疑と不信が増幅する。反対論の先鋒(せんぽう)に立ち「2年で辞める」はずの区長職は引けなくなった。

 建築業を営んできた。長男夫婦や孫ら9人とにぎやかな暮らしがあった。避難で生活は一変。避難中に92才で亡くなった父は震災関連死とされた。

 避難指示解除を受け、戻ったのは自分と妻、次男の3人。「長男らは、いつかは小高に戻ると約束してくれている。将来帰ってくる子どもたちに汚染土の風評を残しちゃならない」

 汚染土は今の仮置き場から3~5年以内に福島県双葉、大熊両町の中間貯蔵施設へ運ぶ約束。30年以内に県外で最終処分と法律に明記してある。中間貯蔵施設の用地確保や搬入が進まないため、量を減らす意味でも国は公共事業への活用を描く。

 市議会6月定例会で、渡部寛一市議(共産)が桜井勝延前市長の2016~17年度の出張復命書を示しながらただした。

 桜井氏は環境省や国土交通省の幹部と会い「常磐道4車線化の資材に活用すべきだ」と、放射性セシウム濃度が基準値(1キログラム当たり当初3000ベクレル、現在8000ベクレル)以下の土壌の積極利用を求めていた。

 同じ文脈の中に、小高区の常磐道へのスマートインターチェンジ(IC)整備を求めるくだりもある。汚染土再利用の見返りとも取られかねない。

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最終更新:7/11(木) 17:53
河北新報

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