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ビットコインとLibraは何が違うのか?

7/11(木) 13:24配信

ITmedia ビジネスオンライン

 Facebookが6月に発表した「Libra」。世界に27億人ものユーザーを持つ企業が関わる暗号通貨であるだけでなく、VisaやMastercardのような決済事業者、UberやeBayのようなマーケットプレイス事業者など世界的な大企業28社が参加していることから、大きなインパクトを持って迎えられた。

Libraの目的を、法定通貨とLibra、ビットコイン、リップルで比較したもの(=FLOC主催志茂氏の講演資料より)

 ホワイトペーパーは公開されているものの、Libraがどういったものなのかを理解するのはなかなか難しい。7月10日に行われたブロックチェーン大学校FLOC主催のセミナーで、ブロックチェーン技術の専門企業コンセンサス・ベイスの志茂博CEOの講演から、ビジネスパーソンが理解しておくべきLibraについてまとめる。

決済に使われなかったビットコイン

 馴染みの深い暗号通貨といえば、ビットコインがある。Libraはいったいビットコインとどこが違うのだろうか?

 「ビットコインは決済や支払いに使えるのではないかといわれていたが、どうも最近は価値の保存が中心になってきている。一方、Libraは価値の交換に特化して、支払いなどに使えるようにしようとしている」

 当初、お店での買い物などの決済に使われるのではないかと期待されたビットコインだが、実際にはほとんど使われていない。持っている人は、値上がりを期待して保有しているのが中心だ。

 一方で、Libraは決済用に利用されることを目指している。そのために2つの工夫がされている。「価格の安定」と「サービスを提供する協会メンバー」、これがビットコインとの大きな違いだ。

価格が安定することで決済に利用できる

 Suicaなどの電子マネーに1万円チャージしても、使うときに8000円になってしまっていては安心して利用できない。ビットコインのような暗号通貨にはこんな問題があった。

 Libraでは、「主要通貨のバスケット」を裏付けとすることで価格の安定を目指した。

 「一番の特徴は価格が法定通貨に対して安定していること。法定通貨と主要国短期国債を裏付けにする。比率はまだ決まっていないが、主要通貨のバスケット構成になっている。価格は多少上下するが、安定するだろう」(志茂氏)

 国内の電子マネーでは、法定通貨の1円に対して利用するときは1円の価値で利用できる。全世界での利用を目指すLibraでは、特定の国の通貨ではなく、複数国の通貨を組み合わせたものに対して、連動する価値を維持するかたちだ。

 全体としてはビットコインのような価格の乱高下は起きないが、特定の通貨、例えば円に対しては細かく価格が変動することになる。価格が一定なのではなく、「価格があまりブレたりしない」(志茂氏)ということには注意が必要だ。

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最終更新:7/11(木) 18:38
ITmedia ビジネスオンライン

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