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オーストリア・メタルAG、車用アルミパネル「丸紅と連携強化」-メイヤーCEOと単独会見

7/11(木) 6:08配信

鉄鋼新聞

 【中国・上海発=遊佐 鉄平】欧州のアルミ板大手オーストリア・メタルAG(AMAG=アマグ)のジェラルド・メイヤーCEOが10日、中国・上海で本紙の取材に応じ、自動車用アルミパネル(Automotive Body Sheet)を「欧州だけでなく日本などの市場でも拡販していく」考えを明らかにした。ABSは北米への出荷に加えて、年内に対日輸出も始まる見通し。丸紅との販売連携も一段と強化し、日系カーメーカーの国内工場への採用増を目指す。

 アルミ新地金から二次合金、アルミ板まで幅広いアルミ製品を手掛けるAMAGは9日、30年以上にわたってカナダのアルミ製錬アロエッテに共同出資するパートナーである丸紅や伊藤忠丸紅鉄鋼とともにABSの販売で連携すると発表している。メイヤーCEOは丸紅との連携について「日系カーメーカーの国内工場向けにABSを販売することを主目的に提携した。丸紅は長年高品質が求められる日系カーメーカーに材料を供給してきた実績がある。販売面での連携を強化したい」と述べた。協業の内容については今後詰めていく方針だが、「日系カーメーカーの海外拠点への供給でも協力していきたい」(同)考えで、すでに販売実績のある欧州エリアだけでなく米国や中国、東南アジア、インドといった市場でも将来的にはABS販売量を伸ばしたい考えだ。
 ABS市場には最大手の米ノベリスをはじめ米アーコニック、米アレリス、蘭コンステリウム、ノルウェー・ハイドロ、UACJ、神戸製鋼所といった日米欧のアルミ板メーカーがしのぎを削る。また世界最大の自動車市場である中国では、南山アルミ業や西南アルミ業などが出荷を開始しているほか鉄鋼大手の宝武集団もABS市場への参入を計画している。
 このような環境下、AMAGもオーストリアのランスホーヘン工場のアルミ板生産能力を年30万トンまで引き上げ、ABSをグローバルに供給する体制を整えた。欧州地域での既存顧客への販売に加え、年内には対日輸出も開始する見通し。「最終的には顧客との契約の進行具合次第にはなるが、われわれが期待する通りに進んでいる」と語った。
 メイヤーCEOは上海で10日に開幕した「アルミニウムチャイナ2019」(ALU19、リード・エグジビジョンチャイナ社主催)の視察のため訪中している。AMAGも2年ぶりにALU19に出展しており、自動車用アルミパネルなどの主力製品を提案した。

最終更新:7/11(木) 6:08
鉄鋼新聞

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