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【壁を乗り越えて】がんを子どもにどう伝える? 母と娘の5年間 自由研究に込めた思い

7/11(木) 14:00配信

中京テレビNEWS

 突然、“がん”と診断されたら。大切な人と、あなたはどう向き合っていきますか?

 病気について子どもにどう伝えればよいのか。また、親として子どもとどう向き合えば良いのか。娘が9歳の時に、がんが見つかった母親がいます。当初、娘にだけがんを打ち明けられなかった葛藤、転移が判明してからの焦り…ひと組の親子の、5年間の挑戦を取材しました。

2015年、発症。「自分がいなくなってからのことをすごく考えました」

 三重県に暮らす、由紀さん。夫と娘の3人家族です。

 2006年、由紀さんは欲しくてたまらなかった赤ちゃんを授かりました。彩りある人生を送ってほしいという願いを込め、“彩楓(さやか)”と名付けたその娘が毎日一歩ずつ成長していく姿に、母親としての幸せをかみしめていた由紀さん。

 しかし、2015年の冬。せきがとまらなくなったのをきっかけに検査を受けたところ、気管支にがんが見つかったのです。

「腺様嚢胞がんでしたみたいな感じで(言われて)、ああ、私はもう死ぬんだと、あきらめじゃないけど、そっちの方が強くて」(由紀さん)

 由紀さんが発症したのは、腺様嚢胞がん(せんようのうほうがん)。他のがんに比べ、罹患率が非常に低い希少がんのひとつです。耳やあごの下にある唾液を分泌する器官や、口や鼻の中に発生することが多いがんですが、由紀さんの場合は気管支に発症。手術で取り除くことが難しく、いまは、抗がん剤治療などで闘病を続けています。

「中学生になって塾とか行くようになったら、誰が送り迎えするんだろうとか、(私が)いなくなってからのこととかをすごく考えました」(由紀さん)

伝えられない…しかし子どもに生まれた変化

 がんが見つかったことを、すぐに夫や両親には伝えたという由紀さん。しかし、当時9歳だった彩楓ちゃんには、どうしても打ち明けることはできなかったといいます。

「当初はまだ早いと思ったんです、子どもに伝えるのは。子どもでもうつになってしまうのかなとか、悪いことしか考えなくて」(由紀さん)

 そうしているうちに、彩楓ちゃんに少し気がかりな変化があったといいます。

「前よりべたべたしてくるのがもう1年以上続いていて。本人も何が不安か分からないけど、なんとなく人肌恋しいみたいな」(由紀さん)

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最終更新:7/11(木) 16:38
中京テレビNEWS

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