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ジェイテクト、トヨタ保有の「豊精密」全株取得で何が変わる?

7/11(木) 14:46配信

ニュースイッチ

トヨタグループ内の歯車技術を集約

 トヨタ自動車は完全子会社でディファレンシャルギア(デフ、差動装置)を手がける豊精密工業(愛知県瀬戸市)の全株式を、ジェイテクトに売却することで合意した。譲渡時期は2020年1月をめどとし、売却額など詳細は今後詰める。

 豊精密の従業員は957人で、18年3月期の売上高は469億円だった。人員や工場、設備など全てをジェイテクトに移管する見通し。ジェイテクトが手がけるトルクコントロールデバイスと、豊精密のデフを一体で設計・開発、生産することで、小型軽量化、効率化などの付加価値向上を見込む。

 トヨタグループ内の歯車技術を集約し、電動化を見据えた減速機構の開発も進める。

 一方、デンソーも愛三工業とパワートレーン事業の統合と、同社に対する出資比率の引き上げについて検討を始めることで基本合意している。デンソーが手がける燃料ポンプモジュールなど一部事業の愛三工業への譲渡のほか、トヨタ自動車が保有する愛三工業の全株式の取得を視野に入れる。今秋の正式契約を目指している。

 電気自動車(EV)など電動車シフトが加速する中、重複事業の統合で競争力強化を狙う。さらに両社の連携を加速し、開発や経営の効率向上につなげる。トヨタは経営の効率化や競争力強化に向け、グループ内で「ホーム&アウェー」と呼ぶ事業再編を加速している。

 19年以降もトヨタによる選択と集中は続くだろう。トヨタには“プロデューサー”として求心力を保ちつつ次世代に向けた体制を構築できるか、グループ各社にはトヨタ以外の顧客へも存在感を打ち出せる部品メーカーとしての競争力強化が、それぞれテーマになりそうだ。

最終更新:7/11(木) 14:46
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