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真備との絆胸に imim旅立つ 1年間、歌と復旧作業で住民励ます

7/11(木) 20:07配信

山陽新聞デジタル

 西日本豪雨の後、倉敷市真備町地区に拠点を置き、音楽で被災者を励ましてきた神奈川県の男性デュオ・imim(いむいむ)。豪雨1年の節目に“ラストステージ”を終えて地元に帰郷した。「ゆかりのない自分たちを温かく受け入れてくれた。真備は第二の古里」。離れても、住民と育んだ絆を胸に歌い続ける。

「歌う旅人」 豪雨被災地を癒やす

 6月30日、薗小体育館(同町市場)。「まびフェス」に登場したimimのkoheiさん(29)とkenさん(29)は、真備をテーマにしたオリジナルソング「ミチシルベ」などを披露した。

 住民への感謝を込めて自ら企画したフェスと、8日のイベントステージを一区切りに、2人は神奈川に戻ることを決めた。市内のみなし仮設住宅で暮らす会社員の女性(48)は「歌う姿に元気をもらえた。離れるのは寂しいが、また会えるのを楽しみに前を向きたい」と話した。

 真備に入ったのは昨年8月上旬。「路上ライブの旅」の途上だった。野宿用のテントや漫画喫茶で寝泊まりしながら、ボランティアとしてがれき撤去や土砂のかき出しに汗を流した。

 人前で歌おうとは、すぐには思えなかった。あまりの惨状に「それどころではない」と感じたからだ。9月中旬になり、炊き出し会場で恐る恐るライブを開くと、聴衆から「自然にリズムを取っていた。いっときでもつらさを忘れることができた」と告げられた。音楽の力に改めて気づいた。

 滞在中のライブは70回を超えた。ファンが主催したり、被災者が再建した家に招いてくれたりと、真備とのつながりは日に日に濃くなった。

 「テレビで活躍する姿を見るのが、何よりの希望」。住民に帰郷を告げると、そう声を掛けられた。「離れても真備でのライブは続ける。活躍して、被災者の背中を押せるよう頑張る」。紅白歌合戦への出場を夢に、新たな一歩を踏み出した。

最終更新:7/11(木) 20:07
山陽新聞デジタル

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