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“人生を狂わせる”デスマッチ プロデュース興行で“葛西純劇場”が炸裂!

7/11(木) 18:31配信

AbemaTIMES

 7月3日のFREEDOMS後楽園ホール大会は、毎年夏恒例の葛西純プロデュース興行として開催された。
 
 メインイベントは葛西と杉浦透のシングルマッチ。杉浦は葛西が保持するKING of FREEDOM WORLD王座への挑戦を要求していたが、これを葛西が拒否。ノンタイトルでの対戦となった。杉浦には挑戦者としての資格がまだないという判断だ。このシングルマッチは、葛西にとってあえて差を見せつけるためのものだった。

 逆に言えば、杉浦の奮起を促すようなシチュエーションでもある。「蛍光灯&セルフボードデスマッチ」という試合形式で、杉浦はファンの期待を超え、限界以上のところまで闘ったと言っていいだろう。

 セルフ(持ち込み)ボードとして、葛西の名を高めた十字架カミソリボードを背負って入場した時点で、杉浦の覚悟は見えた。試合は葛西がリードする展開が多かったものの、杉浦の反撃もインパクトを残す。20分を超える試合、その終盤に葛西の大技を何度もカウント2で返した場面は、攻める葛西よりも粘る杉浦に目を奪われた。

 勝利を収めた葛西は、試合後に杉浦がいかに「カッコ悪いレスラー」かをマイクで語った。ヘマをして先輩に怒られ、涙を流す。そんなエピソードをいくつも披露して、その上で葛西はこう言う。

「今日お前とデスマッチのリングで狂った試合やって、今までの考えが吹っ飛んだよ。今日のお前は最高にカッコよかった! このベルトかけて、やろうじゃねえか!」

 思わず泣き顔になる杉浦にツッコミを入れつつ、拳を合わせてタイトルマッチでの再会を誓った葛西。「これでお前(杉浦)の人生、いいほうに狂い始めたぞ」とも。

 バックステージでは、某選手の「笑わせるのは三流、泣かせるのは二流、人生を変えるのが一流」という(物議を醸した)ツイートを引用して「オレっちこそ一流レスラーじゃねえのか?」とコメントしている。人生を変えるどころか、人生を狂わせるからだ。
 
 “デスマッチのカリスマ”が見せる、残酷さを超えたデスマッチのドラマがそこにあった。杉浦はインタビュースペースでも泣き顔になりながら、それでも強い決意を語った。

「葛西純はやっぱり凄い。デスマッチでアイテム使って血を流して、でもそれだけじゃない。ハートのプロレスができる。だけど次こそ勝って、FREEDOMSの中心に立つ。いつまでもカリスマに頼ってられないんで」

 試合前から試合、そしてマイクにコメントまで。まさに葛西純プロデュースの「葛西劇場」だった。その舞台で、杉浦透というレスラーの人生が大きく動き、狂い始めている。
文・橋本宗洋

最終更新:7/11(木) 18:31
AbemaTIMES

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