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“ラスボス”小林幸子が『ミュウツーの逆襲』主題歌に感謝!「たくさんの子どもたちが大切に心に灯し続けてきた」

7/11(木) 19:30配信

Movie Walker

ポケモン映画シリーズ第1作『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(98)が、21年の時を経てスクリーンに帰ってくる!タイトルに「EVOLUTION(進化)」というワードを冠し、3DCGでリメイクされた『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』(7月12日公開)では、大ヒットした主題歌「風といっしょに」も当時と同じく歌手の小林幸子が担当している。第1作と同じく、主人公・サトシたちが訪れる波止場を仕切る女性・ボイジャーの声優も務めた小林に、第一作公開時の思い出や本作の魅力、中川翔子とのデュエット曲としてアレンジされた主題歌への想いを聞いた。

【写真を見る】歌手・小林幸子が『ミュウツーの逆襲』と名曲「風といっしょに」への思いを語る

■ 「子どもが喜んでくれるの?なんか楽しそう!」

「第1作『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』と、テレビアニメの主題歌のお話をいただいたのですが、その当時は『ポケモン』という作品も知らなかった」と語る小林。マネージャーをはじめ周囲の大きな盛り上がりに「そんなにすごいの?」と首をかしげたそうだ。「マネージャーには娘さんがいて、彼女がポケモンの大ファンだったんです。『こんなに子どもたちが目をキラキラさせるテレビアニメ番組は、ほかにないですよ!』と言われて、子どもが喜んでくれるの?なんか楽しそう!じゃあ歌うとなり、主題歌の歌唱と声優としての出演を受けることに決めました」

本作でも「風といっしょに」を歌うことについて、小林はどのように感じたのだろうか。「『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』は劇場版の1作目でありながら、興行収入ではポケモン映画歴代最高の作品なわけですよね。それが今回、3DCGで甦ると聞いて、まさに“進化”だなと感じました。主題歌も変わらず担当させていただけて、出演もできる。こんなにうれしいことはない」と笑顔を見せる。

■ 「『風といっしょに』に巡り会えたことに感謝したい」

ここ数年で、『ミュウツーの逆襲』や「風といっしょに」に影響された世代のスタッフとの仕事も増えたという。「テレビ局でADさんなんかに会うと、『小林さん、僕はあの歌で育ってきました』と声を掛けてくれる人がいます。演歌好きなの?と思うんだけど、そうじゃなくて。みんな『風といっしょに』を聞いて育ってきたんだっていうんですよ。30歳前後の大人がね(笑)」

デュエットする中川もまた、「当時の子どもたち」の一人だ。「しょこたん(中川)も、おじいさまと一緒に『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』を観に行った時の話をしてくれました。映画館の匂いや、上映前の予告編を見ながら感じたワクワク感、『風といっしょに』にどれだけ励まされてきたかということなど、当時の思い出を鮮明に覚えていましたね。しょこたんだけじゃなくて、たくさんの子どもたちが、この歌を大切に心に灯し続けてきたこと、21年が経っても愛されていること。歌の力ってすごいなと感じますし、そんな歌に巡り会えたことに感謝したいです」

コンサートでも「風といっしょに」は人気の曲だ。この曲が始まると一部の観客はサイリウムを取り出し、涙ながらに聴き入るのだという。「この曲と、『千本桜』(紅白歌合戦でも披露したボーカロイドの人気曲)の時だけはサイリウムが出てくるの(笑)。明らかに演歌ファンじゃなさそうな人がコンサートに来てくれることも増えました」

■ 「『ミュウツーの逆襲』で涙を流す人は、きっとみんな優しい人」

コミックマーケットへの参加やニコニコ生放送出演など、若年層とも積極的に交流している小林。その原動力について「いまの若い人たちが、どんなことに興味があり、何をおもしろいと感じているかが気になるんです。私にとってすごく新鮮で、たくさんの発見があります。コミケもニコニコ生放送も、最初は全然知らなかったけど、ちょっと覗いてみたら『楽しいじゃない!』って感じました」とニコニコ生放送に出演したときのことを語る小林は終始笑顔だ。「演歌もボカロ曲もどちらもいい曲はたくさんあるし、でも一方に押しつけることはしない。コミケもそうで、自分たちが楽しいからやっている。上も下もなく楽しめるんです」

「普段アニメを観ない人、大人にも観てほしい」と小林は語る。人間とは、命とは、生きるとは何なのか──重く深いテーマと向き合った本作品は、観る人に様々な問いを投げかける。「ポケモンたちの姿を見て、戦うのではなく寄り添っていくのが人間ではないかと考えさせられます。この作品で涙を流す人は、きっとみんな優しい人なんですよ。それから、98年に公開された前作を観ていた子どもたちが、大人になってお子さんと一緒に観に来るということもあるでしょう。そうしてこの作品が2世代、3世代へと受け継がれていくのも楽しみ。それまで主題歌も頑張って歌いますよ!」

世代を超えて愛される人気作「ポケモン」シリーズの原点にして最高峰と評される『ミュウツーの逆襲』。前作を観ていたという人もそうでない人も、ぜひ劇場でミュウツーがその身をもって投げかける問いを受け止め、エンドロールで流れる「風といっしょに」の優しいメロディに身をゆだねてほしい。(Movie Walker・取材・文/藤堂真衣)

最終更新:7/11(木) 19:30
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