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「最終目標はベルギーリーグじゃない」…シュミット・ダニエルが“4人目の”挑戦へ

7/11(木) 11:44配信

SOCCER KING

「興梠選手と1対1になったとき、僕が引いてもうちょっと迷わせて、時間をかけさせてループを打てないような位置でシュートに対応することができれば、もしかしたら防げたのかなと思います。それができなくてズルズル行っちゃったんで、力負けみたいな印象です」

 7月6日の浦和レッズ戦。ベガルタ仙台にとって過去21年間で4分11敗の鬼門・埼玉スタジアム2002での一戦は、またしても、0-1で苦杯を喫する結果となった。

 ループシュートで決勝点を叩き出した浦和の興梠慎三は試合後、「今考えたら、(身長197㎝の)あんなデカイGKにようループ打ったな」と笑っていた。一方、「デカイGK」と言われたシュミット・ダニエルの方は悔しさばかりが募ったことだろう。シント・トロイデンへの移籍が決まっている彼にとって、13日のリーグ戦(鹿島アントラーズ戦)は仙台でのラストマッチとなる。浦和戦の黒星でチームの連勝は4でストップしたが、「負けて出ていくのは嫌なんで、チームのために全力を注ぐだけ」と気合を入れ直していた。

 シュミットは6月の日本代表2連戦でスタメン出場を果たし、正GKの座に一歩近づいた形になっていた。少し前からベルギー行きが噂され、本人も冨安健洋ら同クラブ所属選手から情報収集に努めつつ、身の振り方を熟考していた。完全移籍が正式決定したのは今月1日。川口能活、川島永嗣、権田修一に続き、ヨーロッパリーグ1部リーグに挑戦する4人目の日本人GKとなることを決断した。

 GKのキャリアを本格的にスタートさせたのは東北学院高校時代だった。プロ入り後はなかなか芽が出ず、J2のロアッソ熊本や松本山雅にはレンタル移籍を経験した。”遅咲きの男”は自分らしいスタンスで、自らの地位を築いていくつもりでいる。

「シンプルにGKとしてレベルアップできるチャンスだと思っているので、日々学んでいければいいかなと思います。最初から出られるとも考えていないけど、あんまり焦ってもうまくいくわけじゃない。環境とか雰囲気をしっかり把握して、チームメートともコミュニケーションを取りながら溶け込んでいくことが大事かなと思います」

 シント・トロイデンで出場機会を得られず、ベンチに縛り付けられるような状況に陥れば、つかみかけている代表レギュラーの座も失う可能性もある。それでも、リスクを承知であえてチャレンジする覚悟を決めたのは、シュミット自身がより高いレベルを見据えているからだ。

「正直、最終目標はベルギーリーグじゃない。そこでどれだけ成長できるか、どれだけ結果を出せるかが大事。ベルギーをステップアップという形で経験できれば一番いい」

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最終更新:7/11(木) 11:44
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