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「最終目標はベルギーリーグじゃない」…シュミット・ダニエルが“4人目の”挑戦へ

7/11(木) 11:44配信

SOCCER KING

偉大な先輩に重なる生き様

 こうした生き様は、同じくベルギーから欧州挑戦をスタートさせた川島に重なる。2010年南アフリカ・ワールドカップ直後にリールセに赴き、大量失点で惨敗したこともある。それでも、川島は徐々にその存在価値を認められ、スタンダール・リエージュに引き抜かれ、フランス・リーグ・アンまでたどり着いた。

 偉大な先輩の存在についてシュミットは、「コパ・アメリカの永嗣さんを見ましたけど、シンプルに実力があるし、後ろに彼がいるっていう存在感もあった。実際、重要なセーブもしていましたし、改めてすごい人だなと。僕もそういう存在感を身に着けたいと強く思いましたね。6月の代表で久しぶりに一緒に練習しましたけど、いいアドバイスももらいました。これからもいろいろ情報交換できればいいですね」と大いに刺激を受け、自分自身もさらなる飛躍を誓った。

 日本人離れしたサイズと守備範囲の広さ、スローイングやキック力を駆使したビルドアップ能力の高さ、兼ね備える武器を考えれば、彼には世界で羽ばたけるポテンシャルが十分にある。シュミット自身は「GKにとって一番重要なセービングが課題」と言い続けてきたが、身体能力の高い欧州やアフリカ系選手の強力なシュートと対峙することで改善されていくだろう。

 日本にはない困難に直面して、メンタル的に難しい状況に陥ることもあり得るが、「ダンは身長もあり、幅が広く、人間的にも素晴らしいからきっと乗り越えられると思う」と西川周作も太鼓判を押す。仙台の渡邉晋監督も「去年、CSKAモスクワへ行った西村拓真もそうだけど、我々のクラブから世界に羽ばたく選手が出ることは誇らしい」と前向きにコメントしていた。そうした周囲の期待を力にして、シュミットは目覚ましい成長を遂げてくれるはずだ。

 キャリアを左右する重要なチャレンジを控えているが、まずは仙台でのラストマッチに向かうことが先決だ。前述の通り、13日の鹿島戦が移籍前最後の試合となる。常勝軍団を零封し、勝ち点3獲得の原動力となることが、長年育ててくれたクラブへ最後の恩返しになる。深い感謝の思いをユアテックスタジアム仙台でしっかりと体現することが、今のシュミットに求められる最重要タスクだ。

文=元川悦子

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最終更新:7/11(木) 11:44
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