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【特集】中米移民の親子が溺死した川沿いで活動する「怒れるおば、祖母たち」

7/12(金) 16:22配信

47NEWS

 リオ・グランデバレー。米南部テキサス州の西部、メキシコとの国境沿いを流れるリオ・グランデ川の河岸に広がるこの地帯は、メキシコを超えてやってくる多くの不法移民たちの〝入り口〟だ。

 メキシコ人の密入国といえば、かつては職を求めるものと相場が決まっていた。ところが、この数年は劣悪な治安と貧困にあえぐグアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラスの「中米北部三角地帯」から来る家族連れが急増している。米国における本年度が始まった昨年10月から8カ月ほどで、メキシコ国境沿いから不法に入国したとして税関・国境警備局(CBP)に拘束された人は既に約59万人にもなる。その中のおよそ65%は親子連れだ。

 彼ら彼女らは難民として米国に移民を希望する「アサイラム・シーカー」(難民保護の希望者)である。

 米国内の不法移民拘留施設はどこもパンク状態。メキシコとテキサスを結ぶ国境の橋のたもとには、多くのアサイラム・シーカーが滞留している。「難民を装って不法入国する犯罪者」としてトランプ政権から敵視されている彼ら彼女らを支えるのは、地元のボランティア達だ。

 リオ・グランデバレーにあるボランティア組織「アングリー・ティアス・アンド・アブエラス(怒れるおばと祖母)」=https://www.angrytiasandabuelas.com/=で活動するエリサ・フィリポンさんもその一人。水や日用品を持って、毎日のように国境の橋を渡るエリサさんとともに、「アサイラム・シーカー」を訪ねた。

▼国境の橋

 米・テキサス州の最南端にある町、ブラウンズビル。国境を流れるリオ・グランデ川の対岸には、メキシコのマタモロスという工業地域がある。安価な薬や医療を求めてブラウンズビルからマタモロスに渡ったり、マタモロスに住んでブラウンズビルにある職場や学校に通ったり―。個々の住民にとって、国境の橋を往来するのは日常的なことなのだ。

 時に歩行者が長い列をなす「ゲートウェイ橋」は、ブラウンズビルのダウンタウンにある。1ドル(約108円)分のコインを投入して回転ゲートを通り、リオ・グランデ川を横目に見ながら橋の上を行くと、わずか5分程度でマタモロスに到着する。メキシコ側から来る時は、25セント(約27円)コインを入れて回転ゲートを通り、橋の上の通関窓口で米国入国に必要な査証を提示する。

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最終更新:7/15(月) 23:54
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