ここから本文です

本名はサランポーン・ランクンガセットリン タイから来た“微笑みランクン”が初の単独首位

7/12(金) 19:41配信

ゴルフ情報ALBA.Net

<ニッポンハムレディスクラシック 2日目◇12日◇桂ゴルフ倶楽部(6602ヤード・パー72)>

ブレイクの予感 微笑みランクンの特選フォトギャラリー

サランポーン・ランクンガセットリン(タイ)が、この日のベストスコア「65」をマークし、トータル10アンダーの単独トップで大会を折り返した。

前半を2バーディとし迎えた後半。上がりの3連続を含む6バーディを奪い、一気にスコアボードを駆け上がった。「10点が満点だとしたら10点満点です」と、満面の笑みで答えた。

タイ出身の19歳。昨年のファイナルQTで32位に入り、シーズン前半戦の出場権を得た。登録名はS.ランクン。「長いので、短くしました(笑)」と、なかなか覚えてもらえない可能性を考え、日本人でも発音しやすい名前で戦う。

脚光を浴びたのは3月の「アクサレディス」。参戦4戦目で2位タイに入り、その後も賞金を積み重ね、先週までの賞金ランキングは29位。参戦初年度でのシード権も近づく、1700万円に迫る金額を稼ぎ出している。

9歳からゴルフを始め、15歳でタイのプロツアーでプロ転向。2017、18年は中国ツアーの賞金女王にも輝いた若き新星は、幼稚園からインターナショナルスクールに通い、英語、中国語が堪能。ところが日本語は、「まだまだ」だという。

「日本の選手とも仲良くなりたいです。でも私は日本語が話せない。皆さんは英語もタイ語も話せない」と、特に親しい選手はいないというが、時折練習ラウンドをともにするのが今季大ブレイクを果たした渋野日向子。QTの時に知り合ったという。

この日は気温も上がらず雨もぱらつくコンディションだったが、常に笑みを忘れないランクン。「日本のツアーはカメラマンが多くて、怒っている顔を撮られたくないんです(笑)」と、こちらも笑顔で答えてくれた。

得意なクラブはドライバーで、日本に来てからはグリーン上で苦戦することが多いという。理由は、「グリーンがキレイでスピードが速い。傾斜も強いので」と、決めきれないパッティングに苦しんできたが、この日のパット数は「26」でおもしろいように決まった。

すでに後半戦に突入した女子ツアーだが、いま気になっているのはプロテストをいかに回避するか。そのため目下の目標は、「賞金ランキングで50位以内に入ることです」と控えめだ。話す際も常に笑顔を絶やさず、「とにかく礼儀正しさを心がけています」と、19歳とは思えぬ気遣いと初々しさが同居する。

大会初日のホールアウト後には、関係者や記者に一言断り、待っているギャラリーのところに挨拶に行った。その後は小走りに戻ってきて、取材を受けるなど、微笑みの国から胸をときめかせやってきた“タイプリンセス”は、コース上でいつも礼儀を重んじる。

残り2ラウンドあるとはいえ、シードどころか初優勝も見える位置で決勝ラウンドへ。「優勝は意識せずに1打1打に集中したいです」と最後まで謙虚な姿勢を崩さない。「日本でははじめてでした」という会見の場を去るときも胸に手をあてて、「緊張しました!」と、大はしゃぎ。まずはムービングデーのゴルフで、日本のゴルフファンに微笑みを届けたい。(文・高桑均)

(撮影:上山敬太)<ゴルフ情報ALBA.Net>

最終更新:7/12(金) 19:41
ゴルフ情報ALBA.Net

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事