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Libraをビジネスチャンスにしたい人が知っておきたい話

7/12(金) 18:05配信

ITmedia ビジネスオンライン

 ビジネスパーソン向け入門Libraの第3回は、Libraに関連するビジネスチャンスにはどんなことが考えられるのかをお伝えする。ブロックチェーン大学校FLOCが主催した、ブロックチェーン技術の専門企業コンセンサス・ベイスの志茂博CEOの講演から。

【画像】Libraコインの流れ

Facebook/CalibraはLibraでどんなビジネスをするのか

 FacebookはLibraを主導して作り上げてきたが、金融サービスの運営はLibra協会が行う。またユーザーが利用するウォレットも子会社のCalibraが開発、提供し、Facebookはデータを共有しないとしている。では、Libraをどうやってビジネスにしようとしているのか。Calibraのデビット・マーカスCEOの発言などから探ってみる。

 「Libraのビジネス活用としては、Libraを貸し付ける個人向けローンなどの話が出ている。また保険商品のような話もあるし、LIT(Libra Investment Token)はじめ、さまざまなセキュリティトークン(ブロックチェーンに乗った有価証券)がCalibraで使えるようになるだろう」(志茂氏)

 さらに、ウォレットから得られるさまざまなデータをCalibraが分析して活用するデータマイニングも検討しているようだ。

 「Facebook内のゲームプラットフォームや、Oculusで使うつもりでは、という意見もある」と志茂氏。Libraをインターネット経済圏の通貨として捉えると、課金が発生するゲームでLibraを決済に使うというのは自然な流れだろう。

Libraに関連するビジネスチャンスは?

 ではLibraに関連したビジネスをスタートさせたいと考えた場合、どんな可能性があるのだろうか。ひとつはもちろん、Libra協会にメンバー企業として加入し、分配金をもらえるLIT(Libra Investment Token)に投資することだが、これは現実としては難しい。

 あり得る話としては、Libra協会が認定する「認定再販業者」になるというものがある。これは各国でLibraコインを利用したい人にLibraを販売する事業者だ。販売時に手数料を得るビジネスになると考えられる。

 次に、技術系企業のビジネスとしてあり得るのがLibraブロックチェーン上で動くサービスの開発だ。「イーサリアムなどで使われているものでよくあるのが、DAppsやゲームだ」(志茂氏)

 Libraは、イーサリアムなどと同じようにブロックチェーン上でプログラムを動かすことができる。Move言語という専用言語が使われており、「スマートコントラクトとトランザクションスクリプトに分かれている。(イーサリアムに使われている専用言語)Solidityよりも柔軟だという人もいる」(志茂氏)。

 イーサリアムでは、ブロックチェーン上で動くアプリケーションであるDAppsや、ゲームが各種登場している。Libraでもゲームなどが登場し、課金通貨としてLibraコインを使うというのは自然な流れだ。

 パブリックブロックチェーンではなく協会が運営するコンソーシアム型であることから、DAppsなどの開発にどのくらいの自由度があるのか気になるところだが、「ウォレット開発やDApps、トークン発行も自由ににできるとされている」と志茂氏。バリデーションノードこそ協会しか立てられないが、ビットコイン同様に取引が記録されたブロックチェーンも、誰でも見られるようになる模様だ。

 志茂氏は、実際にはイーサリアムと競合するような使い方が増えるのではないかと見る。「規制があることで安心できると考えるアプリケーションは、イーサリアムからLibraに動くのではないか。またICOやSTOでも、本人確認をしっかり行うLibraでは反社会的勢力による購入を防ぐことができる。また、調達側にとっても価格が安定していたほうがいい」

 最後にスケールの大きなLibra関連ビジネスとして、同様のスキームで新たな暗号通貨を立ち上げるというものがある。FacebookとともにGAFAと呼ばれるGoogleやApple、Amazonが、Libraに参画することは考えにくい。しかし、これらの企業がLibraと同じように暗号通貨を立ち上げる可能性はある。「他のGAFAも同じスキームで始めるのではないか?」(志茂氏)

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最終更新:7/12(金) 18:05
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