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40年経っても色褪せない魅力、「ファーストガンダムは“整備兵の重要性”をアニメで初めて表現した」

7/12(金) 7:00配信

オリコン

 来年40周年を迎える『ガンプラ』の魅力は、妄想したストーリーを具現化できる点にあるという。そんな「ガンプラは自由」の精神を匠の技術によって体現するトップモデラー・門尾模型倶楽部氏(@kadomo_club)。「男の浪漫」とも言うべき“整備ドック”ジオラマを制作し続ける理由や、ファーストガンダムにおける整備兵の重要性を聞いた。

【写真】“通常の3倍”シャア専用ザクはココで生まれた?整備兵のPCモニターまで表現

■工具などの小物から照明、ノートPCに映る画面まで徹底的にこだわった

――シャアザクの整備ドックを作成した理由は?

【門尾模型倶楽部】以前、ORICON NEWSで紹介した「RX-78-2ガンダム整備ドック」を制作していた際、ガンダムのライバルであるシャア専用ザクの整備ドックも一緒に並べたくなったからです。

――書類に目を通すシャアの立ち姿と整備兵の背中が印象的です。

【門尾模型倶楽部】アニメ『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』の第5章で、グラナダでシャア専用ザクが初登場したシーンをイメージしました。

――シャアとメカニックマンの会話が聞こえてきそうです。このジオラマを見た時、劇場版『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編』で、シャアがジオングに搭乗する際の整備兵との会話「足はついてない…」「あんなの飾りです。偉い人にはそれが分からんのです!」を思い出しました。あのシーンは本作に影響していますか?

【門尾模型倶楽部】ファーストガンダムは、戦争遂行において整備兵の存在とその重要性をアニメで表現した初めての作品だと思います。整備兵が登場する名シーンのひとつですし、本作を制作するうえで影響は受けています。

――では、本作で特にこだわったポイントは?

【門尾模型倶楽部】作品にリアル感を持たす為、隙間なく配置した小物類や工具の配置、実際の工場の画像等を参考にLEDを仕込んだ点がポイントです。様々な機器やノートパソコン等の小物類には特にこだわっていて、パソコンなどのモニターに映る映像の一つひとつに設定を設けています。

■シャアの“迷い”や“情けなさ”も人間としての魅力

――これほどのディテールを再現するとなると、苦労も多かったのでは?

【門尾模型倶楽部】苦労したのは台座にトグルスイッチを組み込んで各部のLEDを任意で発光可能にした点です。シャアが乗っている昇降台も、それらしく見せるのが大変でした。

――人物たちの生き生きとしたポージングも印象的ですね。

【門尾模型倶楽部】メカニックたちはタミヤのミリタリーシリーズですが、本作の要となるシャアは、「UCHG 1/35 ジオン公国軍 ランバ・ラル独立遊撃隊セット」のハモンを改造しました。さすがにこのサイズでシャアの両目の位置やマスク(プラペーパー0.1ミリ)を似せて作るのには苦労しました(苦笑)。

――ファーストガンダムの放送から40年経ちましたが、これほど長くシャアが愛される理由は何だと思いますか?

【門尾模型倶楽部】初見から40年経った今も、みんなの心の中に強く刻まれたキャラクター性ではないでしょうか。ライバルキャラとしてのカッコ良さは勿論の事ながら、彼が時たま見せる“迷い”や“情けなさ”といった欠点も人間としての魅力だと思います。それがみんなの共感を得たのではないでしょうか。

――先ほど、ジオングに搭乗するシーンの話をしましたが、あのジオラマを作る予定はありますか?

【門尾模型倶楽部】はい。あの劇中シーンをそのまま再現するジオラマをいつかは作りたいですね。

(C)創通・サンライズ

最終更新:7/14(日) 10:25
オリコン

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