ここから本文です

【ヒルマニア】<球宴特別編・投手>MVP3回カネやんはケタ外れ

7/13(土) 9:02配信

スポーツ報知

 「ヒルマニア」はスポーツ報知で野球担当47年の蛭間豊章記者が、マニアックなメジャーネタをお送りします。

 * * *

 令和初となるオールスター戦は69年目を迎えた。幾多のスタープレーヤーが名場面を披露してきた大舞台。往年の試合も熟知する“ヒルマニア”が独自の視点で、球宴男を投打に分けて選出した。まずは投手編。また、昭和の第1回オールスターを振り返る。

 全セの大瀬良、全パも千賀と両軍先発投手は2回でマウンドを降りた。3試合制が多かった昔は先発投手は3回投げるのが当たり前。それを考えてもプロ野球通算400勝、金田正一(国鉄―巨人)の64回2/3はケタ外れ。28登板、84奪三振も他の投手に大差をつけてトップ。それでいながら、防御率2・35だ。第1回(51年)の第1戦に17歳11か月の若さで登板すると3回を打者9人で片づけた。パ・リーグの主軸で南海の監督兼任選手・山本一人(後の鶴岡)は「あのぼんぼん(金田)にやられたわ。球は速いしコントロールはいいし、今後の心掛け次第でいいピッチャーになる」とテレビのない当時、初対戦でびっくり。その後は球宴の顔として17回出場し3度のMVPに輝いたが、投手ではもちろん最多だ。

 71年第1戦の9人全員奪三振の江夏豊(阪神―南海―広島―日本ハム)の衝撃は語り草。その試合では本塁打も放っているのだから驚きだ。9連続の前後を合わせると15人連続Kに、19回連続無失点の記録も持つ。広島時代の80年第3戦では1点リードの9回無死満塁で登板、3者連続三振という史上唯一の完璧救援も演じた。

 84年第3戦、惜しくも9人目の打者が二ゴロになって9人全員Kを逃した江川卓(巨人)も忘れられない。80年球宴初登板でも3回で7個奪うなど通算22回で30K。1個も四死球を出さなかったことも特筆ものだ。

 通算最多7勝0敗の成績を残したのが山田久志(阪急)。計11失点もすべて試合が決まった救援登板でのもので、6度の先発に限ると14回無失点。被安打7本という抜群の安定感を見せ、セの打者を翻弄した。

 現在、ドジャースで活躍する前田健太(広島)も5試合に登板し4勝0敗。12回投げ13年1失点だけ。12年以降、先発し3回無失点に抑えたのは前田の2度だけ。山田の記録を追う一番手だっただけに、メジャー移籍は残念というしかない。(ベースボール・アナリスト)

最終更新:7/14(日) 17:58
スポーツ報知

こんな記事も読まれています

スポーツナビ 野球情報

あなたにおすすめの記事