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【全文】安倍首相「深く反省し、おわび」の談話を発表 ハンセン病家族訴訟で

7/12(金) 12:21配信

BuzzFeed Japan

国が控訴を断念することを明らかにした「ハンセン病家族訴訟」。長年にわたる隔離政策によって苦しんできた家族たちによる初めての集団訴訟は国が異例の控訴断念を表明し、その責任を認め、一部賠償を認めた熊本地裁判決が確定することになった。【BuzzFeed Japan/籏智 広太】

これを受け、安倍晋三首相は7月12日に談話を発表し、家族に対して「反省とおわび」を表明した。今後、家族たちと直接面会するほか、裁判に参加していない人も含めた補償措置を検討するという。一方、政府は同時に、判決の法律上の問題点を指摘した声明も発表している。

そもそも、裁判の原告は、患者が発症当時に同居していた家族や、患者の子どもたち家族561人。多くは、いまも社会に根深く残る差別をおそれ、匿名で訴訟に参加している。弁護士と会うこともできなかった原告が、少なくない。

6月28日の熊本地裁の判決では、隔離政策が「大多数の国民らによる偏見・差別を受ける一種の社会構造を形成し、差別被害を発生させ、家族関係の形成の阻害を生じさせた」とした。

判決では、学校側の就学拒否や村八分、結婚差別や就労差別などの被害を認定。原告のうち20人の請求は棄却されたが、541人に計3億7675万円の支払いを命じていた。

首相談話全文は以下の通り。

本年6月28日の熊本地方裁判所におけるハンセン病家族国家賠償請求訴訟判決について、私は、ハンセン病対策の歴史と、筆舌に尽くしがたい経験をされた患者・元患者の家族の皆様の御労苦に思いを致し、極めて異例の判断ではありますが、敢えて控訴を行わない旨の決定をいたしました。

この問題について、私は、内閣総理大臣として、どのように責任を果たしていくべきか、どのような対応をとっていくべきか、真剣に検討を進めてまいりました。ハンセン病対策については、かつて採られた施設入所政策の下で、患者・元患者の皆様のみならず、家族の方々に対しても、社会において極めて厳しい偏見、差別が存在したことは厳然たる事実であります。

この事実を深刻に受け止め、患者・元患者とその家族の方々が強いられてきた苦痛と苦難に対し、政府として改めて深く反省し、心からお詫び申し上げます。私も、家族の皆様と直接お会いしてこの気持ちをお伝えしたいと考えています。

今回の判決では、いくつかの重大な法律上の問題点がありますが、これまで幾多の苦痛と苦難を経験された家族の方々の御労苦をこれ以上長引かせるわけにはいきません。できる限り早期に解決を図るため、政府としては、本判決の法律上の問題点について政府の立場を明らかにする政府声明を発表し、本判決についての控訴は行わないこととしました。

その上で、確定判決に基づく賠償を速やかに履行するとともに、訴訟への参加・不参加を問わず、家族を対象とした新たな補償の措置を講ずることとし、このための検討を早急に開始します。さらに、関係省庁が連携・協力し、患者・元患者やその家族がおかれていた境遇を踏まえた人権啓発、人権教育などの普及啓発活動の強化に取り組みます。

 家族の皆様の声に耳を傾けながら、寄り添った支援を進め、この問題の解決に全力で取り組んでまいります。そして、家族の方々が地域で安心して暮らすことができる社会を実現してまいります。

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最終更新:7/12(金) 12:56
BuzzFeed Japan

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