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地図アプリに従ったら畑のぬかるみに… これからは「ITを疑うスキル」が必要?

7/12(金) 18:20配信

THE PAGE

 米国コロラド州で、渋滞を避けようとグーグルの地図アプリに従って迂回路に入ったところ、畑の中の未舗装道路だったことから、100台近くのクルマが立ち往生するトラブルが発生しました。アプリの指示や推奨で物事を判断する機会が増えていますが、IT時代においては、ITを疑うスキルも必要となりそうです。

 今回のトラブルは米国の話ですが、日本においても地図アプリが微妙な指示を出すことはよくあります。サービス事業者はこうしたトラブルを経験値として積み上げ、精度を上げていくものではありますが、やはりアプリをそのまま信じるというのは避けた方がよさそうです。

 欧州では、複数の交通機関をアプリ上で統合し、目的地を入力すると最適なルートと、乗車に必要な電子チケットをスマホ上で発行してくれるMaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)と呼ばれる取り組みが始まっています。日本でも複数の事業者がこうしたサービスの導入を検討していますが、これもサービス事業者による提案を信じ切ってしまうと、実際には遠回りしていたということにもなりかねません。

 実はこの問題はネットのニュースの世界ではかなり前から顕著になっていました。多くの人が、テレビや新聞といった同一のマス媒体を見ていた時代とは異なり、今は、SNSや特定のニュースアプリなど多くの手段があり、人によってニュースを見る経路は様々です。

 このため、ネット社会になってから、新しいニュースが社会に浸透する時間が遅くなるという皮肉な事態が発生しています。ネットのニュースサイトでは、従来の常識では完全に古くなったと判断されてしまうような過去のニュースが思わぬアクセスを集めることがあります。SNS上でも1年前のニュースを「とんでもないことが起こっています」などと拡散している人をよく見かけます。これは、ニュースの入手経路の多様化で、とっくの昔に報道されていることを知らない人が多くなっていることが原因です。

 ネット社会では、大炎上を引き起こすような大きな話題は一瞬で伝搬しますが、そうではない地味なニュースは逆に拡散しにくくなっているわけです。

 自分が普段使っているITサービスに慣れきってしまうと、自分の頭で考えるという作業をおざなりにしてしまいます。ITに振り回されないためには、自身を律していく努力が必要となるでしょう。


(The Capital Tribune Japan)

最終更新:7/12(金) 18:20
THE PAGE

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