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【ツール・ド・フランス 2019 第6ステージ / レースレポート】ツール初体験で区間2位のチッコーネ「もっと嬉しいご褒美が待ってた!」

7/12(金) 19:18配信

J SPORTS

「決して長い登りではなかったけど、永遠に終わらない長い登りのような気がした」。こう笑ったディラン・トゥーンスは、共に逃げ続けたジュリオ・チッコーネを、フィニッシュぎりぎりで退けた。「僕の大好きな激坂を味方につけたんだ」と初めてのツール出場で、初めてのステージ勝利をもぎ取った。やはりツール初体験のチッコーネは、区間こそ2位に終わりひどく悔しがったが……、「もっと嬉しいご褒美が待ってた!」と生まれて初めてのマイヨ・ジョーヌに歓喜した。

Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第6ステージ ハイライト

2019年ツール初の本格山岳ステージへ向けて、スタート直後に14人が逃げ出した。前日に事実上の「ジャージ喪失宣言」を出しながら、「脚の調子が良かったから」と、山岳賞首位ティム・ウェレンスも2日連続のエスケープに飛び乗った。ルームメートで仲良しのトーマス・デヘントの助けを借りつつ、全部で7つ待ち構えた峠のうち5つでポイントを収集(1位通過2回)。本人も予想外の赤玉キープを成し遂げた。

ウェレンスにとって唯一残念だったのは、「トーマスが敢闘賞を取れなかった」こと(ウェレンスが敢闘賞)。たしかに残り約37km、5つ目クロワ峠の山頂手前でデヘントは加速を切ると、独走態勢に入った。しかし平均勾配が10%近い6つ目のシュヴレール峠で、プロトン屈指の逃げ男は、逃げの仲間に捕らえられてしまう。

そのシュヴレールの激坂は、逃げ集団自体をも大きくふるいにかけた。来るプランシュ・デ・ベルフィーユの激坂に耐えられであろう本物のクライマーだけが、つまりトゥンスとチッコーネ、ウェレンスとクサンドロ・ムーリッセの4人だけが、最前列を突っ走ることを許された。一時はメインプロトンから9分近いリードを奪い、山頂でもいまだ4分差。逃げ切り勝利はすでにほぼ確実だった。

この山頂で動きを見せたのがチッコーネだ。5月のジロ・デ・イタリアで山岳賞を持ち帰った若者は、2級山頂目指して猛ダッシュ。先頭通過で5ポイントを加えただけでなく……ボーナスポイントの8秒も手に入れた!ちなみに2018年大会から導入された中間ボーナスポイント制度は、今年からは「総合争いをもっと面白くする」目的で、難関山岳ステージの最終盤の山頂に設定されている。そして前区間終了時のマイヨ・ジョーヌ、ジュリアン・アラフィリップから1分43秒差につけていたチッコーネにとって、この8秒が運命を大きく左右することになる。

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最終更新:7/12(金) 19:18
J SPORTS

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