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王女の墓掘り起こすも空っぽ…36年前のバチカン少女失踪、謎深まる

7/12(金) 14:37配信

AFPBB News

(c)AFPBB News

【7月12日 AFP】バチカン市国で36年前に失踪した当時15歳のイタリア人少女の遺体が埋まっているとの匿名の通報を受け、同国の捜査当局は11日、墓2か所を掘り起こしたが、墓の中が空だったことが判明し、謎が深まっている。

 1983年、バチカンの警察官の娘だったエマヌエラ・オルランディ(Emanuela Orlandi)さんは、学校で音楽の授業に出席したのを最後に姿を消した。以来、エマヌエラさんを連れ去った人物や遺体の所在などについてさまざまな臆測が飛び交ってきた。

 エマヌエラさんの遺体が埋まっていると通報があったのは、サンピエトロ大聖堂(St Peter's Basilica)に近く、通常ドイツ系のカトリック教徒が埋葬されるテウトニコ墓地(Teutonic Cemetery)。1836年と1840年に埋葬された2人の王女の墓に埋まっているとの情報だった。しかし、墓の中にはエマヌエラさんの遺体はおろか、王女2人の遺骨もなかった。

 エマヌエラさんの兄ピエトロ(Pietro Orlandi)さん(60)は、妹がまだ生きていて、いつか会えるという希望を捨てていない。ピエトロさんは「まさか墓が空だとは、予想もしなかった」「エマヌエラを見つけるまで捜し続け、真実を突き止めることが私の義務だ」と述べた。

 エマヌエラさんの失踪をめぐり、これまでイタリアのメディアでは、犯罪組織がバチカン当局者に貸付金の返済を迫るために誘拐したという説や、1981年に故ヨハネ・パウロ2世(John Paul II)法王暗殺未遂事件を起こしたトルコ人過激主義者、メフメト・アリ・アジャ(Mehmet ali Agca)元受刑者の釈放を迫る人質として誘拐されたとの説が報じられてきた。

 2017年には枢機卿が書いたとされるバチカン当局の隠ぺいを指摘する文書が漏えいし、陰謀論者らが騒然としたが、文書は偽物だったとみられている。

 さらに、イタリアのマフィア「マグリアナ(Magliana)」のリーダー、故エンリコ・デペディス(Enrico De Pedis)氏がエマヌエラさんの誘拐に関わった疑いも持たれている。エマヌエラさんがデペディス氏の墓に埋められている可能性も指摘されていたが、DNA鑑定では証明されなかった。

 映像はCTVが11日撮影・提供。(c)AFPBB News

最終更新:7/13(土) 14:14
AFPBB News

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