ここから本文です

「トルコにも日本のように女子大が必要だ!」 熱弁をふるうエルドアン大統領の狙いは?

7/12(金) 18:33配信

FNN.jpプライムオンライン

女子大を絶賛したエルドアン大統領

トルコのエルドアン大統領が6月27日、G20大阪サミットに参加するため来日した。滞在中は安倍首相やアメリカのトランプ大統領と会談し、天皇皇后両陛下とも会見した。これらは本国トルコでも当然報じられたが、それよりもトルコで話題になったニュースがある。エルドアン大統領が兵庫・西宮市の武庫川女子大学を訪れ、名誉博士学位を授与されたあとの演説だ。

【画像】女子大生に囲まれる日本の女子大を絶賛するエルドアン大統領

エルドアン大統領:
「日本には800の大学があり(注1)そのうち10%に当たる80校が女子大だ(注2)。 大学には、女子の学生しかいない。幼稚園から小中高校、そして大学まで、独特な女子教育システムが構築されている。このような日本のシステムがわが国においても非常に重要だ。トルコも日本と同様のステップを歩むべきだ。」

(注1)総務省統計局調査で、国内の大学は780校(2017年)
(注2)武庫川女子大学教育研究所調査で、国内の女子大は77校(2017年)

日本型の女子大設立を熱く訴えたエルドアン大統領。日本のメディアではあまり大きく取り上げられていないが、トルコメディアは一斉にトップで伝えた。

アナドル通信(国営) 「トルコにも日本のように女子大が必要」
ビアネット(ウェブニュース) 「日本の女子大を参考に」
アフバルニュース(左派系) 「トルコ初の女子大設立を目指し調査を指示」

日本国内の女子大の数が減少傾向にある中で、エルドアン大統領の狙いは一体どこにあるのか?

なぜいま女子大なのか?

トルコでは1914年に国内初の女子大が設立されたが、その7年後には共学化された。その後、全ての小学校、中学校が共学化され、1973年に男女共学を基本原則とする教育法が制定された。男女別の学校はイスラム系の高校に限って存在していた。

それが、2012年を境に一変した。

エルドアン大統領(当時は首相)が世論の反対を押し切って法改正を行い、中学においてもイスラム系の学校を復活させたのだ。これにより、女子学生のみが通う中学、高校が激増し、現在に至っている。ただ、大学について言えばいまだに全て共学で、女子大は1つも存在しない。トルコは世界でも有数の親日国と言われるだけあって、エルドアン大統領が「日本を手本に」と言うのもわからなくはないが、なぜ今、女子大なのか?その目的は何なのか?

エルドアン大統領は日本での演説で、「わが国にもかつて男女別の高校があったが、のちに共学化されてしまった。今、我々は再び秩序を回復する時期に入ったのだ」とも述べていた。ここにヒントがありそうだ。

1/2ページ

最終更新:7/12(金) 18:33
FNN.jpプライムオンライン

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事